これからアタシはどうなるの?

U13975729pudoru ベテラン看護師のSさんは、もう結婚しないかもしれない、、、という予測のもと両親の家を出て、自分の家を建てた。そして小さな犬を飼うことにした。(ミミー)

ある日のこと、Sさんは夜勤の疲れもあって、ミミーを散歩に連れて行く体力も気力も無かった。

ところがミミーときたら「アタシタチ、これからお散歩行くのよねー!」と喜色満面にして、ちぎれるほどにシッポを振っているのだった。

Sさんは「ミミー、今日はお散歩、ナシよ!」というのもしのびなく、ようやくのことで重い体を持ち上げ表の通りへ出た。

するとそこへウォーキング中の人が通りかかった。Sさんは思わずその見知らぬ男の人に「あのぉ、申し訳ありませんが、この子を一緒に連れていってくださいませんか?」と頼んでいた。

するとその人はいともあっさりと「あ、いいですよ」と引き受け、リードを受け取った。

ミミーはコーナーを曲がるまで、何度も何度もSさんを振り返りながら連れられて行ったということでした。

さて写真はミミーではありません。こんな感じかな~というので拝借してきました。この話を聞いたのはもう8年くらい前のことですがふと思い出して書いてみました。ミミーはまだ元気にしてるでしょうか。

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アタシはナンバー2なのよ!

Is228008inu Kさんが「なぎささん、いつでも遊びにきてねー」と親切に言ってくれるのだけれど、まだ一度も訪問したことはない。というのはKさんの玄関に近づくと白いプードルのチェリーがワンワン吠え立てて寄せ付けないのである。チェリーはKさんの舅の犬なので、Kさんもヨメとして「その犬、ちょっとあちらにやっていてくださいません?」という訳にはいかない。

Kさんのうちではチェリーからすると一番のボスはおじいさん、次いでチェリー、それからKさんの夫、おばあさん、そしてKさんということになっている、という。

失礼なことにチェリーはKさんに向かって吠えるのだそうだ。ところがおじいさんが出かけてチェリーの世話をKさんがするようになると(エサ、トイレ、散歩など)まるで借りてきた猫、いえ犬のように従順になり素直ないい子ちゃんになるのだそうだ。

とっころが、、、おじいさんが帰ってくるという日、誰もきょう何時におじいさんが帰ってくるよ、と教えもしないのに何故だかカンが働くらしく、おじいさんのご帰還1時間くらい前からだんだんとKさんに横柄な態度を取るようになってくる。そして30分前には玄関で(まるで忠犬ハチ公みたいに)じっと座ってボスのお帰りを待っているのだそうだ。

「チェリーは皆がおじいさんが帰ってくると話してるのがわかってるんじゃないの?」と私は訊いてみた。Kさんは「そうでもないのよねー、家の者は店で働いているし、チェリーは家にいるのだから、聞いてないと思うのよねー」と言っていた。

私は先日、おじいさんと散歩しているチェリーを見た。その頭はソフトボールよりちょっと大きめで赤いリボンをつけていた。その頭の中の小さな脳みそで「アタシは二番目」としっかり思い込んでいるらしいチェリーはおじいさんと嬉しそうに通り過ぎていった。

Kさんのうちの台所と居間は三階にあって、大きな窓ガラスがはめられていてなかなか眺望がよろしいのだそうだ。チェリーをなんとか外に出してもらって、いつかゆっくりとお茶をよばれたいものである。

(写真はチェリーではありません、可愛かったので、ヨソ様のをちょっと失敬しました)

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このウサちゃんの運命やいかに?

015 うちの近くに住んでいるおばあちゃんから「うちのウサギを貰ってくれる人を探してください」と頼まれた。さぁ~これはなかなか難しい問題である。今時小学校でも諸般の事情から、こういう動物は飼わないのである。

それでも私は誰か引き取ってくれる奇特な人がいないかな~、と誰彼なくこのウサギのことを話した。

そのウサギというのはおばあちゃんの孫が東京から帰省する時に連れてきて「あとはよろしく」といって置いていったウサギであった。おばあちゃんは今までさんざん人間(息子や娘プラス孫たち)の世話をしてきたので、もう生き物の世話はイヤだと思ったが捨てるわけにもいかないので世話をしていた。毛の色は栗色とでもいおうか、襟巻きにすればとても豪華でお金持ちに見えそうな立派な毛並みなのだ。

ある時おばあちゃんが忙しくしていて取り紛れ、エサをやるのを2~3日忘れていたことがあった。ハッと気がついて「おーごめんよー、忘れてたねー」と言ってエサを差し出したとき、このうさちゃんはいきなり指に噛み付いた!その傷はかなり深くておばあちゃんは病院へ急いだこともあった。

誰も引き取り手がないのであきらめていた頃、私はMさんと会った。さっそくウサギの話をするとMさんは「ウサギだったら、ずっと前飼っていたことあるしぃー」と言った。おっ、希望ありだぞ、と喜び勇んで「それじゃMさん、貰ってくれるの?」と訊いたら、、、「食べてもいい?」ときたもんだ。

それ以来わたしはウサギの養子縁組の斡旋をあきらめることにした。おばあちゃんのうちに行くと玄関のすぐ内側にケージが置いてあって、その中でウサギは、直径2センチはあろうかという真っ黒なお目々をしてエサをもくもくと食べている。

エサは固形の、ウサギ専用のものを与えることになっているのだが、おばあちゃんがある時、緑の野菜も必要じゃないかとほうれん草を食べさせたら下痢をしたのだそうだ。

この頃のウサギは、水はお皿からペチャペチャと飲むのではなく、点滴のようにセットしてあるストローからチュッチュッと飲むのである。

つぶらな瞳をして無心に飲んだり食べたりしているウサギを見ると私は「うさちゃん、天寿をまっとうしてねー」と祈らずにはおられない。襟巻きも、もう要りませんからねー。

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メジロを愛でて

_056 近所のオジサマが薪ストーブにあたりながら話していった。そのオジサマは窓際にベッドを置いてカーテンを開けたら、寝ながらにして庭をながめるのを楽しみにしていたそうである。

庭には紅い山茶花が咲いていて、そこにメジロが遊びにくるのをタバコを一服しながら飽きずながめているうち、そうだ、枝ぶりのちょうどいい所にえさ場を作ってやろうと思いついた。

メジロたちはパンくずやミカンの半分に切ったのを、喜んで食べていたが、どこで伝え聞いたものか、図体の大きいヒヨドリがやって来るようになり、えさ場を占拠してしまい、メジロたちは木の根っこに落ちてきたパンくずを拾って食べるようになった。

それからまたどこで伝え聞いたものか、今度はネズミが現れるようになった。ネズミは下に落ちているものばかりでなく、木にも登って、全部平らげるようになった。

「コンニャロメ」と思ったオジサマはネズミ捕り作戦にでた。強力な粘着シートを地面に置いたのであった。それからすぐに悲劇は起きた。

その時オジサマは留守にしていて、一部始終を見ていたのは、同居している102歳のお義母さまであった。(102歳ながら、目も耳も足腰も裁縫の腕も達者である。) 以下はその目撃談である。

ネズミはその粘着シートの縁を何度も回ったが、決してその足を踏み込もうとはしなかったそうである。そのうち、上の枝で遊んでいたメジロのうちの一羽が下に下りてきて、小さなアンヨをシートにからめとられてしまったのだった。

「アッ、お姉さまが大変ッ」とばかりにほかの三羽のメジロも下りてきて、なんとか救出しようと試みたが、あわれ、4羽とも身動きできなくなってしまったのだった。

外出先から帰ってきたオジサマは4羽のメジロをなんとか助けたいと一所懸命、手を尽くしたが、羽根も足もシートから離れなかった、ということだった。

オジサマはせつなくて、もう窓から山茶花を眺める元気もなくなってしまった。なぜあんなことをしてしまったのだろうと自分の不明を恥じた。何もしなければメジロが楽しく遊ぶのをずっと見ていられたのに、、、。

それにしてもネズミはいつ、どこで学習していたのだろう、これはアブナイよ、と。

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アイリッシュ・セッターとポメラニアン

私のうちの近くの家で、アイリッシュ・セッターという種の大きな犬を飼っていたことがある。(トムと名づけておこう) トムは茶色の、毛足の長~い、ふさふさした毛の持ち主で、家の人たちからたいそう可愛がられていた。夏の暑い日には、こんな立派な毛皮を着ていてはさぞ暑かろうとて、冷房のきいた部屋で過ごさせてもらっていたし、食事時には家族と一緒に生肉など貰って食べていた、、、とそのうちの人から聞いていた。

数年前のある日のこと、そこのうちのおばあちゃんが、なにかにつまずいて、ヨロヨロとこけた瞬間、それまで悠然とねそべっていたトムが、スックと立ち上がり、いきなりおばあちゃんの顔に噛み付いたのであった。

おばあちゃんを襲撃したトムがどんな罰をうけたのかは……よく聞いていないのだが、トムの姿が見えなくなってすぐに、そこの家では、小型犬のポメラニアンが飼われるようになった。

そのポメラニアンは(ポニーと名づけよう) とても愛嬌があって可愛いのだが、、、とにかくよく吠えたてる。私がたとえば隣組の当番になって行けば、玄関に近づいただけで、キャンキャンとなきたてる。玄関の戸を開けてすぐそこにいるのかと思えば、実は家の奥の方で、姿もみせずに大騒ぎしているのである。小心で臆病なのね?

そういえば、、、あのトムはほとんど吠える、ということがなかった、と私は思う。家の中のどこかにいたはずなのに、誰かが玄関に立ったからというので、吠え立てる、ということはなかったような気がする。いつか庭の草取りをしている時に、トムが低音の野太い声でワン!と吠えるのを聞いたことがあるが、それ以外には記憶がない。

トムがいなくなる前、立派な毛並みのトムを従えて、散歩をしていたおばあちゃんは、今では電動の三輪車(正確にはなんというのか) に乗って、そのあたりを行き来している。家に帰れば、ポニーがやかましくシッポをふって、歓迎しているだろうか。ポニーよりおばあちゃんの方が断然強くて、「もおッ、うるさいんだから」とかいって、足で蹴飛ばしたり、していないだろうか?

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