手相を見てもらうのも大好きでして

_006_2 明けましておめでとうございます。今年はイノシシ年だそうですね~。

私が若くて、一番きれいだった頃 (という詩が茨木のり子にあるが)、花の都は東京の銀座を、仲良しのM美と歩いていた時のこと、街角で手相見さんを見た。“見料 参千円”とあった。

わぁ~、おもしろそう、見てもらいたいね~、だけどちょっと高いね~、どうする? ヒソヒソ ね、2千円分だけ見てもらわない?と思いついたはなぎさちゃん、早速交渉したところ、あっさりとOKだった。

まずはなぎさからね、と手のひらを差し出すと手相見さんは言った。「あ~、あなたね~、長生きしますよ~。」「え? それは幾つくらいまででしょう?」と問うたらば、「そうですね~、90才くらいまでは生きますね。」ときた。ふぅ~ん、それじゃ美人は薄命だというのはウソね。

次いで手相見さんは言った。「あ~、あなたね~、飽きっぽいですね~、最後まで忍耐強くがんばるということ、しませんね~。」

そうそう、そうなんですよ、これが一ッ事に集中し、粘り強いという美質を持っていたならば、今頃ひとかどの人物になっていたかもしれないが、興味をもつ割にはすぐに放り出す、という繰り返しなのであるから、ま、こんなところですね。

さぁ、そろそろ2千円分、おしまいかな、と両手を引っ込めようとした頃、手相見さんは言った。「あ、あなたね、結婚するならイノシシ年の人がいいですよ。もうほかには考えられませんね。」

え? イノシシ? 私は急いで頭をめぐらし、イノシシ年の知り合いがいるかどうかあたってみたが、該当者はいなかった。

それから歳月が流れ、運命の変遷があって、私は結婚することになった。そしてある時不意に手相見さんの言葉を思い出し尋ねてみたのだった。「ところであなたって、なにどし?」「イノシシ」 ワァ~~~オ!大当たりだ~い!

街角で手相見さんを見かけたら、私はついふらふらと近寄っていって「見てください!」と言うことだろう。けれどもう若くも美しくもないのだから 「3千円のところを2千円にして下さい」、、、などとは言ってはいけませんね。

      

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占い 大好き

_010_4 去年の11月のことだけれど、ムスメから電話があって「電話の占い、してみない?」と言うのだった。この世にそんなものがあるとは知らない私はいたく興味を持った。で、おいくら?  それは私の理解の範疇にはないくらい、お高いのだった。けれどムスメがカードで支払ってくれるというので体験してみる事にしてその時が来るのを待った。

私はT(マイ・ハズバンドのことですね)が船に乗って出かけるのを待ち、、、(そんなもん、ダメーーッ  と言うのはわかっていた) 夜が更けるのを待った。(ムスメが玄関に人が来たり、電話が鳴ったりする時は駄目だと言っていた、なにしろお高いのであるから電話を中断する訳にはいかない)

申し込みをすると受け付け嬢は「コレクト・コールがあるまでしばらく待っていて下さい」と言うのだった。ワクワク、だけどちょっとドキドキ。待つこと小1時間、やっと電話が鳴った。

ご挨拶もそこそこに先生はいきなり言った。「なぎささんねー、あなたの魂は強くて逞しくて男勝りですねー。(あら、そうかしら、そういえば小学校6年生の時、通信簿にオトコマサリと書かれていたことアル) あなたは、長女の役をしますよー(そうかなあ、私は4人姉妹の4女なのだが、ほかに意味があるのかな?)

それから先生は恐るべき事を言った。「なぎささんねー、あなたのだんな様、先に天国にいきますねー、あなたはいわゆる後家運ということですねー。」

私は驚いて急ぎ尋ねた。「それはいつごろでしょうか?」  先生は言った。「それは今すぐということではありません、まだ先のことです。けれどそれは悪いことではありません、見送るのが一番、理想的なことです。」

それから先生は聞きもしないのにTの性格について言及した。それは全く大当たりであったので私は真夜中であることも忘れて「そおなんですよォ」とかいって大きな声で笑ってしまった。

電話占いをしたことはトップ・シークレットのはずだったのに、Tが帰って来た時、わたしはつい言ってしまった。「あのね、あなたより、私の方が長生きするんだって。」

6月になって実は占いの会社?から暑中見舞いが来たのである。いつでも電話ください、お待ちしています、と書いてあった。私はまたあの先生と親しくお話したい誘惑にかられた。けれど親しくお話するにはお金がかかり過ぎるのである。しかも「H先生お願いします」、と言っただけで、ハイ、500円のご指名料である。この前、気前良く支払ってくれたムスメも今度は「いいかげんにしてよね」と言うかも知れぬ。

それでわたしは今、誘惑に引きずられないようにグーッとガマンをしているところである。だってあの先生、話しているととても楽しくて、お金の問題さえなければ「お近づきになりたいです」といいたいくらい魅力的なのである。(女の先生ですからね、念のため言っときます。)

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