« 2015年2月 | トップページ

マイブームは佐々木常夫さん

Photo 佐々木常夫さんの『働く君に贈る24の言葉』という本を読んで、『運命を受け入れる』という記事をブログに書いたのは4年前のことだ。いい本だからもう一度読もうと思いながら忘れてしまっていた。

 そして先日、日経プラス10を見ていたら(私はキャスターの小谷さんファン)そこに佐々木常夫さんが出演しているのを見てブームに火がつき『ビッグツリー』などの他の本も読んでみた。

佐々木さんは今ではワークライフバランスの第一人者として、あちこちから講演の依頼があって八面六臂の働きぶりなのだが、そうなるまでには人知れぬ大変な道中があった。

 佐々木さんの奥様はさまざまな要因からうつ病になり、何年ものあいだ家事も育児もできなかったという。40数回にわたる入退院。自殺未遂3回。医療費もかさみ年間数百万円かかったという。

 一方ではご長男は自閉症で目が離せない状態だった。ふつう妻が元気だったら、家のことも子供のことも奥方にお任せで、自分は仕事に没頭できるのだろうが、佐々木さんにはそれが出来なかった。朝は五時半起床で三人の子供たちの朝ごはんと弁当を作る。自身も7時には家を出て八時には出社。夕方6時には子供たちの面倒をみるために会社を出ねばならなかった。ご飯炊きも洗濯も家事一切が佐々木さんの肩にかかっていたのだ。

 佐々木さんは二週間分の献立を冷蔵庫の横に貼っておき、それをながめては買い物の予定を立てていたという。常にノートを携帯し、あらゆることをメモし、無駄がないように効率よく動くことをモットーとしていたのだそうだ。

 家のことばかりではなく、佐々木さんは会社でも一人前以上に働いた。私は佐々木さんの『そうか、君は課長になったのか』という本を読んだ。佐々木さんは課長になると、過去一年間、部下がどんな仕事を何日かけて実行したかを分析したというのだ。昨年度の「業務報告書」をもとに、すべての担当者がどのような仕事をどのくらいの時間をかけてやったのかを調べ上げたのだそうだ。

 それで部下の力量はすべてお見通し。それからは業務ごとのプライオリティを明確にしたうえで、部下に業務を始める前に「計画書」を提出させることにした。私は会社勤めの経験がないのでよくわからないのだが、こんな上司を持ったら大変だろうなーという気がした。が、佐々木さんはのんびりと残業している訳にはいかないのだ。自分も部下も定時に退社できるよう、「計画性、効率主義、それを実践する」という三本の柱で乗り切っていったのだった。

 それにしても、佐々木さんは実に偉大なことを成し遂げた。長く暗いトンネルから一条の光明が差し込んできて奥様はだんだんと良くなりはじめ、10年目くらいに「今日は私が夕飯を作りますので」という電話がかかってきた。そしてある雑誌のインタビューの席で奥様は「この人(夫)からは実の親にも勝る愛情をいただきました」と述べ感謝されたのだそうだ。

 佐々木さんの本を読んで気がついたのは、私自身の計画性のなさ、ということだった。 外に仕事に行くでもないのに家のことだけでネをあげているこの頃。佐々木さんを見習って、計画的に、効率よく、今 与えられた仕事に全力を尽くしてみよう。今からでも遅くはない、自分で自分に計画書を出すことにしよう。

 

 

| | コメント (11) | トラックバック (0)

« 2015年2月 | トップページ