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断捨離はイタイ

 ラクター(がらくた)コンサルタントを名乗るやましたひでこさんが提唱する片付け術「断捨離」 我が家でその断捨離の嵐が吹き荒れていたころのこと。私たちはひたすら、いろいろな物を捨てまくっていた。断捨離の基本軸は“私” と“今”だから、その範疇にないものはいさぎよく捨てるのが、その奥義なのだ。物置を整理していた時、夫が「これ 要る?」と私に見せたのは、レコードプレーヤーだった。私は数秒考えたあと、「イラナイ」と答えた。レコード針はびっくりするほど値段が高いし、もうレコードを聴くことはないだろう、と思ったのだった。その後、プレーヤーは分解して燃えないゴミの日に捨ててしまった。

 それからまた数週間後、私たちはまた物置に入り込み断捨離に励んでいた。その時なんと、昔聴いていたレコードの数々が出てきたのだった。その中には何十年も前、大好きでよく聴いていたバイオリニスト 前橋汀子さんのアルバムが二冊あった。「亜麻色の髪の乙女」とチャイコフスキーとメンデルスゾーンの「バイオリン・コンチェルト」

 う~~ん、なんということだ。はじめにレコードを見つけていたならば、決してプレーヤーを捨てたりしなかっただろう。落ちついて考えれば、いつかまたゆっくりと、レコードを聴く日が来るかもしれないのだった。シュウトメを見送り、オットを見送り、一人になって自由の身になったら、おごそかにレコード針を落とし、至福の時間を持つことができたかもしれないのだ。早まってしまったーと、後悔のほぞをかんだ。(最後まで生き残るつもりなのです ごめんね^^)

 それにしても前橋汀子さんは今頃何歳くらいになられたのだろう、と思っている頃、新聞記事で、デビュー50周年のリサイタルをやるという記事を読んだ。旧ソ連に留学されたのが17歳の時。20歳でデビューしたとしても70歳ではないか。小さな写真なのでよくわからないが、まだまだ綺麗なお顔だ。4月14日に後楽園・トッパンホールで演奏会は行われる予定で、ロシアものばかりを取り上げるとのこと。行きたいよーと言ってもどうにもならないことなので諦めるほかはないけれど。

 それからその数日後、山形県にあるレコード針の会社「ナガオカ」の社長さんの記事が眼にはいった。それによると “CDに続く音楽配信の登場でレコードは衰退の一途だが、アナログの音域の広さや臨場感が見直され、若いころに集めたレコード盤を再び聴き始める中高年も徐々に増えている。レコードがある限り針を供給していかねばならない”と書いてあった。そうか~。またレコードに戻ってくる人たちがいるのか。ナガオカの社長さんには廃業しないで、がんばっていただきたいものだ。

 入ってくる要らない物を「断」ち、家にはびこるがらくたを「捨」て、物への執着などから「離」れると、身の回りが片付いて、人生までが劇的に変わるらしいのだ。それで私も、そうだそうだ、まったくその通り!と一気にダンシャリアンへの道を突っ走ってしまった。が、嵐が止んでふと立ち止まってみれば、思い切りよすぎたかもしれない、、、と後悔することも多いのだった。

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コメント

なぎささん、おはようございます!
断捨離なかなかできないですねぇ。
洋服なんて山ほどあるけど、着てるのなんてきまってるし、ガラクタもたくさん!!
でも使えるかも?着れるかも?と思い・・・
なぎささんにうちに断捨離しに来て~(^_^.)
よしっ!日曜日断捨離しまくるぞ~!(^^)!

投稿: ひよこ | 2013年4月10日 (水) 08時19分

そうそう!

10捨てて2くらいは猛烈に後悔する日が来るんだよね・・・・・・・・・・・・まあでも捨てることによるメリットもあり、8割良い結果を生むというのが私の感想・・・・・・

プレイヤー捨てたのは、痛かったねー。

投稿: さと | 2013年4月10日 (水) 15時29分

ひよこ様

片付けって、結構な頭脳労働ですよね。やってるうちに
頭 痛くなってきます。

その物を生かすか殺すか、決めなくてはいけないので
胸も痛くなります、、、。

未練を断つのが断捨離と心得ましょう^^。

投稿: なぎさ | 2013年4月10日 (水) 21時41分

さと様

片付けているうちに、これは「保留」にしときましょ、
と箱に入れていると、その分また場所をふさいでしまいますから
困ったものです。

うちの姑さまは「何もないのが美しい」というポリシーの持ち主で、
右から左に捨てる人でした。

で、嫁のわたくしが、こっそり拾って保存。あとで、あれは~?と訊かれたときに、
「こーんな所にありました!」なぁんて言って取り出してきたものでした。
やはり性格にもよりますよね、、つくづく。

投稿: なぎさ | 2013年4月10日 (水) 21時57分

ナガオカさんにはお世話になりましたよ~
でもレコード針って高いんですよね。
買う時はいつもムチャクチャ緊張してました(^-^;

我家ではカミさんがなんでも捨ててしまいます。
時々娘が「なんですてたの?!」と悲鳴をあげてます。
私も捨てられないようにしなきゃ!

投稿: 便利屋 | 2013年4月13日 (土) 18時10分

便利屋さま

ほーんと、捨てられるのは時間の問題、、てな
ことにならないように、祈ってますわ^^

物置の中に、ひっそりと眠っていた漆の会席膳、
その他の椀類。お姑さんは言いました。「もうねっ、
あの会席膳は要らないから燃やしていいよっ」

その気になって、ダンナが火の中へ投入しようとしたとき、
わたくしめが、マテーッと止めました。能登の何某が
大正14年に制作した、と墨書してあった包み紙は
燃やしてしまいましたが、本体はまた物置の中へしまわれました。

いつ日の目をみるかわからないまま、また眠りについたのでした、、、。

投稿: なぎさ | 2013年4月14日 (日) 21時50分

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