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山形の母はえらい!

 “おしん”が放映されたのは何年前だったのだろう。はじめに朝ドラで放映されたときは時間がなくて見れなかったが、のちほどBSで再放送された時はかなり熱心に見たのだった。この頃また放送されているので、私はほんとうは、ああいうせつなくなるドラマは苦手で見たくないのだが、家の者が見ているので、ついつい見てしまうのだ。

 私が目を離せないのは泉 ピン子扮する、おしんさんの母(ふじ)だ。おしんさんの父が理不尽な(と思われる)言動で、おしんさんを怒ったり叩いたりする。母はそれを見ると娘を命がけでかばい、「とうちゃんっ!」としっかり抗議をするが、一方ではちゃんと父のほんとうの気持ちを分析して、とうちゃんはこういう訳でこういうことをしたのだ、と娘に伝えているのには感心してしまう。

 おしんさんが結婚してからのことだが、忘れられないシーンがあった。おしんさんの母は夫亡きあと山形の田舎で長男夫婦と同居していた。 おしんさんの実家はもともと小作だったのだが、農地改革かなにかで土地を得ることができて前より豊かになった。しかし実権は兄夫婦がにぎっていて、その嫁が姑イビリをするのだった。(渡辺えり子が憎ったらしい嫁を好演!)

 それを聞いたおしんさんは母に言った。「あんちゃんと、ねえさん(義姉)がかあちゃんのこと悪くするんだったら、おらのとこさ来い」 そのころおしんさんの夫は軍の仕事をして羽振りがよかったので、母を一人養うことぐらいたやすいことだったのだ。

 しかし、母は言った。「そがなことできね」。 母が言うには、子供の誰かがこの世の荒波にもまれ疲れはてたとき、帰ってきて羽根を休める所が必要なのだ。たとえ嫁からどんなにひどい仕打ちをされたとしても、自分はあの家にふんばって、帰ってくるかもしれない子供を待っていなければならない、と言うのだった。

 えらいね~!わたしはつくづくと山形の母はえらいと思った。 私は以前「ハワイの母は」という記事を書いたことがあるが、ハワイの母は一般的に「まず私がハッピーでなければ」と考えるらしいのに、山形の母ときたら自分の幸 不幸など頭の中にないのだ。 

 ハワイの母でなくても、私のように温暖な気候のところに生まれ、ボンヤリ育った人間と、雪深い北国で生きてきた人は、根本的に人生への心構えが違うのではないかと思われる。厳しい冬へ備えることや雪かきをすることだけとっても大変そうにみえる。気象予報で天気図をみると、北陸や北海道など、いつ見ても台風なみの大風が吹いているではないか。そんな中で暮らしている人々は、私などとは精神構造が違うのではないだろうか。

 せつなくなる物語はいやだいやだと言いながら、来週の日曜日も多分“おしん”を見てしまうのだろう。この頃山形弁がうつってしまい、「いぐべ」とか「~~してけろ」などとすんなり言ってしまうなぎささんです^^

 

 

 

 

 

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親と子」カテゴリの記事

コメント

うんうん!
厳しい雪国に住む人々はちょいと違うと以前から思ってました。
私のように東京で生まれ育った者は土地に対する執着がまったく無いので、
雪国はあんなに厳しい毎日なのに、なぜ引っ越さないのか不思議でなりません。
でも浅はかな都会モンには分からない土地への深い愛情があるんでしょうね。
それを想像するとチト羨ましくもあります。

昔はみな生活が厳しかったですから、親子の関係も今とは比べられないんでしょう。
今では残酷と思われることが昔は当たり前にありましたからね。
でもそんな厳しい環境の中でも育まれた親子の情。
これもまた羨ましく思われますわ・・・。

投稿: 便利屋 | 2013年2月11日 (月) 14時28分

便利屋さま

ほんとになぜ引っ越さないのでしょ?
衣替えもせずにのんきに暮らせる所があるのにね^^

でも聞いたことがありますが、自然が厳しいせいで
頭も身体も使わなくてはならないので、生物学的には
良い方に進化するそうですよ。

でも私はニッパヤシを葺いた家で、のんびり
ねそべってくらしたいな~~^^

投稿: なぎさ | 2013年2月11日 (月) 21時40分

なぎささん、おはよう。
私もはるか昔
おしんみてました。
大根飯が食べたくて、食べたくて(^_^.)

投稿: ひよこ | 2013年2月12日 (火) 07時16分

ひよこ様

おはようございます。大根めしは、お米が
入ってるのでしょうかね~。
加賀屋のお嬢サマが、うまくねーと言ってましたよ^^

なんといっても、繰り広げられる人間模様を見るのが楽しいですね。
脚本もすごいなー。
あんなセリフがどこから湧いてでるのかしらと、感心して見ていますよ。

投稿: なぎさ | 2013年2月12日 (火) 10時09分

こんにちは~

確かに昔の母は自分より子供が大事、私もそんな感じで育てられました

いまどきはまず母がハッピーでないと良い子育てが出来ないという認識に変わってきてるような、、、

しかしなぎささん すっかり山形の母になりきってますね

私も若かりし頃加山雄三と星ゆりこの映画をみてしばらくは主人公になりきった事思いだしました ふふふ

投稿: ふーちゃん | 2013年2月12日 (火) 17時09分

ふーちゃん様

はぁい、加山雄三サン昔もかっこよかったけど、
今でもいいですよねっ!
貧乏なときもあったらしいけれど、たくましく
乗り越えて、素晴らしいですよねー。

わたしなんか山形の母の足元にも及ばない
落第生のハハだったような気がします、、、。

投稿: なぎさ | 2013年2月12日 (火) 20時33分

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