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花梨のジャム 目がさめるようなルビー色

  私の手許に、暮らしの手帳(2006年12月版)に載っていたカリンのジャムの作り方のレシピがある。それによると。 

 カリン1キロ グラニュー糖500グラム 水1200CC。  まずカリンを四つに割る。皮、種はそのまま。カリンと水を火にかける。沸騰してきてカリンがやわらかくなったらカリンを取り出し茹で汁を漉す。茹で汁の中に砂糖を入れ、かき混ぜながらアクを取る。焦がさないように煮詰めていく。

 たったこれだけのことで半信半疑なのだが、砂糖を加えて煮詰めていくうちに刻々と色が変わっていき、出来上がる頃には透きとおるように美しいルビー色になるということだ。それは息をのむような美しさだと書いてあるのだ。 ゴツゴツしてキメもあらそうなカリンから、こんなロマンティックなジャムがほんとうに出来るのだろうか?

 いつの日かカリンのジャムを作ってみたいと、私はすぐに小さなカリンの木を買い求めた。黄緑色の葉っぱと白くてほんのり紅をさしたような可憐な花が咲いていた。身の丈は50センチくらいだったろうか、780円也だった。

 それからカリンの木は毎年花を咲かせたのだが、ちゃんとした実をつけることはなかった。ところが今年の六月ころだったか、ふと見るとイチジクのような形の小さい実が13個もなっているのだった。なぜかペアで2個ずつなっているのが多かった。そしてこのあいだ台風15号が去ったあとに数えてみたらなんと18個もあるのだった。九月になった今では洋梨のラ・フランスにも似てデフォルメされたというかイビツで可愛い顔をしている。

 カリンの収穫は冬になってからのことらしい。ネットで見てみると作り方にはいろいろ流儀があるようで、それぞれに一家言がある。私は木のそばを通るたびに実を数えてみるのだけれど、なぜか一定しないのだ。16個だったり17個だったり、18個だったりする。木の実を数えるのがどうしてこんなに難しいのだろう。

 それにしても冬がくるのが楽しみだ。6年たってやっとカリンの実がなって、それでカリンのジャムを作るというお楽しみが待っているのだから。

 

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