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柚子は・・・・18年

 五島はこの数日とても暖かで、もう春が来たのかと思ったくらいだ。うららかな気候になるとむしょうに酸っぱいものが食べたくなるような気がする。そんな時に重宝するのが友達から習った特製の合わせ酢だ。

 長年、高校の寮の賄いさんとして働いている Sさんから教わったのだが、寮の厨房ではしょっちゅう合わせ酢を作っていて、酢の物といえばそれで何もかも作るのだそうだ。

 どういう割合かというと、酢 1リットル、砂糖 1キロ、醤油 200mlを合わせて火を通し常備しておき、すし飯だろうが南蛮漬けだろうが、キュウリの酢の物だろうが何でもこれ一本でOK。無くなりそうだとすぐさま補充することになっているとのこと。

  それはいい考えだと、私もさっそく真似をすることにした。うちではその半分の量でこしらえてみたが、少々甘ったるい感じがしたので、砂糖の量は少し減らすことにした。献立によっては胡麻油、辛子、ラー油 わさびなどをちょこちょこと混ぜれば手間いらずで、お味も変幻自在、しかもかなりの時間の短縮ができるのだ。

 さらにまたユズやスダチ、カボス、レモン、ダイダイなどの柑橘類のフレッシュな果汁を加えれば、ぱーっと “トパーズ色の香気がただよい” (これは高村光太郎の智恵子抄からの借用)お味もますますグレードアップすることになる。

  さてこの冬、ずーっと前に植えたものの、なかなか実をつけなかったユズの木に、初めてたわわに実がなった。50個以上もあっただろうか。それまではピンポン玉くらいの貧弱な実が5個くらいしかならなかったのだ。私はせっせとスライスして冷凍したり、果汁をしぼったり、しぼった後の皮を(勿体ないな~と)ハチミツで煮てジャムにしたりと心楽しく作業をした。

 5~6人かでユズ談義をしていると、ある人が言った。「桃栗三年 柿八年というけれど、ユズはバカタレ18年というそうですよ」 「えーっ18年も?」

 私はガーデニングの控えを見た。小さなユズの木を植えたのは平成8年の2月のことで、980円で買っているのだった。とするとちょうど16年経っていることになる。あまりに伸び放題になっていた枝を、思い切って深く剪定したのが功を奏したのかと思っていたが、それ相応の年月をかけてユズの木も成長してくれていたのだろう。

 家の周りに実のなる木があるのはとてもいいものだ。あぁ、花が咲いた 実がなったと毎日、目で見て愉しむ。収穫するのも心がはずむ。食べるのもこれぞ口福というもの。ユズの木さんありがとね~!来年もまたよろしく^^。        私はお礼肥として牛フンと油粕をたっぷりと根元に置いたのでした。 

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四世同堂

四世同堂とは四つの世代が同じ屋根の下に暮らすことである。古来、中国では富と長寿と子孫繁栄を人生の最大の幸福とする伝統的な思想があった。十分な富に恵まれ、孫の子供の顔を見るまで長生きすることが幸福の象徴なのだった。

 しかし家族が四世代もかたまって暮らすことなど、今どき本場中国でも見当たらないことかもしれないし、日本でもそういう家はめったにないことであろう。

 昨年の国勢調査によると、日本で一番多い世帯の形は独居世帯で、31.2%に達しているのだ。夫婦のみという世帯19.6%を加えると50.8%で、これで全世帯の半数を超える。だから二軒に一軒は独居または二人暮らしの世帯ということになる。

 夫婦と子供という世帯が全体の28.7%。三世代が同居している我が家のような家庭は“その他の世帯”というくくりになって全体の11.7%でしかない。正真正銘の四世代が住む家となったら微々たるものであろう。

 中国の人たちが昔から理想としてきた四世代同居ではあるが、世代ごとに価値観は違うのだから、四世同堂どころか、二世だって堂を同じくしがたいのが現状であろう。子の世代が親世代と共に住むのはまっぴらと思うこともあろうし、親世代が自発的に別居を申し出る家も少なくないことだろう。

  さて国勢調査によると、日本の世帯数は初めて5千万世帯を超えたそうである。一世帯当たりの平均世帯人数は2.46人。

 そういうご時勢なのに、昨年の11月に我が家では息子に嫁をむかえ五人暮らしとなった。(なんと平均の2倍だ!) 二階の部屋はガラガラに空いているのだけれど、舅 姑 大姑のツワモノが3人も待ち構えているような家に嫁に来てくれるような娘は当節いないであろう、別居はやむなし、、、と私は思っていた。

 しばらくは別居して、若い二人は人目のないところで命がけの喧嘩をしたり仲良くしたりして、そのうち家に戻ってくるという選択肢もいいかもしれない、とも思っていた。すると嫁さんは言ったのだ。「途中同居って難しいんですよね~!」 (あら、よおくおわかりになっているではないの、、、^^)

 そうなのだ。二人で自由にのんきに暮らしたあと親と同居したりすると、ストレスで胃潰瘍になったり、大爆発が起きて決裂したりと、世間ではよく見聞することなのだ。

 さて息子夫婦に首尾よく子供が生まれたりすると、我が家もめでたく四世代がそろうことになる。そうなるとうちのお姑さまも、昔から中国の人々が憧れてきた境地に達することができようというものだ。しかし四世代が一堂に暮らすことはざっと考えただけでも容易なことではない。その容易ならざることをこれからしようとしているのだから、我が家にとっては大冒険の始まり始まりぃ~!というところなのである。  

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