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これはおいしい! 純白のスープ

 先日のこと、なにげなくテレビをつけると、長野県は安曇野の、特産の玉ねぎを使った料理が紹介されていた。なんでも安曇野の玉ねぎは一皮むけば雪のように白く、そのまま生で食べてもグーなのだそうだ。

 安曇野在住のフランス料理のシェフが考案した玉ねぎのスープが絶品で、試食した玉ねぎ農家のおばさん達も「まぁ~!うちの玉ねぎがこんなにおいしいスープになるなんて。初めてこんなおいしいスープを頂きました!いつもは味噌汁に入れるだけでして」とかなんとか言って感動していたものだ。で 私もさっそく作ってみることにしたが、分量などはいい加減ということになります。というのは、魚のアラを焼いて、骨から身をむしりとる作業に没頭しつつテレビを見ていたので、手はベチャベチャでメモをとれなかったものですから。

 材料は玉ねぎと塩と牛乳と生クリームのみ。水は入れない。シェフは生クリームだけ、と言っていたようだけれど、牛乳を入れて増量するのもいいかと私は思います。

 まずは玉ねぎをザクザクと薄く切る。それをバラバラにしながら塩をまぶす。しばらく放置していると水分がでてくるので、それを火にかけ20分ほど煮る。(私はその作業は圧力なべにまかせた) 玉ねぎがやわらかくなったらミキサーにかけて撹拌する。ここでワンポイント。熱いうちにミキサーにかけると惨事が起きるので、必ず冷ましてからスイッチ・オンしてくださいね。もしくは牛乳を入れて温度を下げると冷めるのを待たずにすみます。

 玉ねぎがなめらかになったら鍋に移し牛乳と生クリームを入れて火をとおす。ただそれだけ。味付けは玉ねぎにまぶした塩だけだけれど、これがなぜだかおいしいのだ。もちろん何かクルトンとか黒コショウとか青みのものをパラパラのっけてもいいと思いますが、シェフはそのままにしていました。

 さてこの玉ねぎのスープは家族に好評だったので、大量に作って近くの一人暮らしのおばさま達にも持っていくことにした。(牛乳のパックに入れていくと便利ですね、そのまま置いてこれるから。)我が家の周りには見渡すかぎりに女性の一人暮らしの方は多いのだ。それに反して一人暮らしのおじさまはほとんどいない。やはりなんといっても女性が強いらしく長生きできるのですね。聞くところによると、男はサルから進化して、女はゴリラから進化してきたそうで、だから圧倒的に女が強いらしいです^^。

 さてその純白のスープを近くのKさんに持って行き、かくかくしかじか、こんなふうに作りました、と口上をのべたらKさんは言った。「あらぁ~なぎささん、だったらうちにあるミキサーをもらって~。もうこんなに重たいもの持てないのよね。うちは小さいのがあるからそれで十分。」

 いいえ、うちにはちゃんとミキサーありますから要りません、などとは言わない主義だから有難くいただいてきた。誰か 要ります!という人がいたら差し上げることにしよう。それから私は“わらしべ長者”の物語のことを思い出した。スープがミキサーに化けて、次には何かに化けてと、、、。そのうち長者どんになったらどうしよう、と要らぬ心配をしてしまいました。

 そうそう、このスープは冷めてもおいしかったですよ。安曇野の玉ねぎでなくてもダイジョウブ。3個で100円の玉ねぎでもきっとおいしくなるはずです 作ってみてくださいね^^

 

 

  

 

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好みも経済力も 人それぞれ

 品川駅で大昔の友達 トモミちゃんとヒロエちゃんと待ち合わせ、私たちは阿佐ヶ谷で洋品店を経営しているエッちゃんのところへ急いだ。エッちゃんはもとは東京銀座は資生堂の美容部員をしていたのだが、抜擢されて資生堂のポスターに起用される女優さんやモデルさんに化粧を施す役目をおおせつかり、カメラマンとともに世界中を旅する仕事をしていたのだが、大病をしたのを機に資生堂をやめブティック経営に乗り出したのだった。

 エッちゃんの店は軌道に乗り阿佐ヶ谷に二軒、三鷹に一軒と店をもったのだった。なんとも風変わりな服を置いているということと、商品のお値段が高い、という噂は聞いていた。が私はなんとしてもエッちゃんの店で何かを買わなきゃ、と意気込んでいた。エッちゃんとは若いころ苦楽を共にした仲で、一年間ほどは部屋をシェアしたこともあったのだ。(前々回に書いたが、どろぼうと対面した、レンコンの匂いが漂う部屋のことだ)

 エッちゃんは昔と全然変わっていなかったが、押しも押されぬ迫力のようなものを感じた。エッちゃんは民芸風のカップに薫り高いコーヒーを淹れると、千疋屋で買ってきた、というスィーツを勧めながら言った。「なにしろ一回の仕入れに百万単位の支払いをするのよね~。まるで博打みたいなものよね~。でもね、店を始めたころからずっとついてきてくれるお客さんがいてやっていけるのよ。」だそうで、仕入れた服はほとんど完売するのだそうだ。もちろん女たちにも栄枯盛衰はあり、エッちゃんの店で買うことが出来なくなることもあるわけだが、そのころにはまた別の新興勢力がでてきて、お店に来てくれることになっているので、エッちゃんは全然困らないのだ。 

 私は腕がどうかなるくらいに自分に合いそうな服を探した。けれど、ほとんどの服がユル フワ ナガ(長い) 左右非対称 その他で、これじゃどうがんばっても五島では着れそうもない。よほどセンスがある人なら着こなせるかもしれないが、質実剛健を旨として日々くらしている身にはどこへも着て行くところがないのだ。

 けれど人それぞれに趣味が違うもので、そういう特殊な(と私は思うのだが)服にもちゃんと需要はあるものだ。私が選ぶのを諦めたころ一人の女性客がはいってきた。私たちはエッちゃんのビジネスを邪魔しないように、店を出て外で食事することにした。1時間もたったころ店に戻ってくると客も帰っていくところだった。私は参考のため、お買い上げはいくらだったかを訊いた。 4点の買い物で11万9千円だったということだ。

 次にはいってきたお客は靴下を買うことにしたようだ。エッちゃんがテーブルの上に拡げた靴下の中から2点選んで、2千円を二つでハイ 4千円のお買い上げ。客が去った後 私はつくづくと靴下を眺めたが、あまり欲しいとは思わなかった。

 次にまた客がはいってきたところで私たちはおいとますることにした。外の通りには大きなケヤキが街路樹として並んでいた。エッちゃんは美容部員だった若いころ 仕事でこの道を通るたびに、ここで店を持ちたいものだとひそかに思っていたという。

 五島に帰ってきてしばらくして、私は近くの洋品店の“夏物3割引きセール”に行った。東京で エッちゃんの店のプライスを見た目には、なんとも手頃なお値段。ホームグラウンドはいいなぁ 心がやすらぐ。私は二足で399円の靴下を二つ買った。それで十分に満足して家に帰ったのだった。 

 

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一家に一人 長谷部クン

  ある雑誌のうしろの方の「今月注目の舞台」欄をみていた私は帝国劇場で「風と共に去りぬ」をやっているのを知った。スカーレット役は米倉涼子、レット・バトラーは寺脇康文。

 そういえば40年以上も前の昔、まだ夢みる乙女であったころ、私は帝劇でその舞台を観たことがあったのだ。スカーレットは有馬稲子、レット・バトラー 高橋幸治。

 「あれから40年か、また観てみたいな~ どうせ無理よね」とちょっと言ってみたらなんと、東京さ行ってもいいことになったのだ。息子や娘にも会い、観劇、昔の友達とのプチ同窓会も予定にいれた。

 船や飛行機の道中、何を読んで行こうかと迷っていると息子が これは?と渡してくれたのが、長谷部 誠著『心を整える』だった。

 私はほとんどサッカーのことは無知で、文中FWと出てきても何のことやらわからないのだったが、どのようにして心を整えたら、勝利をたぐり寄せることができるのか、56の習慣を紹介している本なのだ。弱冠27歳にしてこれだけのことを考えて、しかも実行しているのだから驚く。

 それにしても「怒りはエネルギーに変わる」の章はおもしろかった。彼の属するドイツのチームを率いるマガト監督は喜怒哀楽がはげしく、選手に対して理不尽な怒り方をするのだった。けれども何故か試合には勝つ。マガトさんが去ったあとの後任の監督は心やさしく、いつでも選手の気持ちを汲み、試合前に新聞を読んでいてもイイヨイイヨという感じだったのだそうだ。ところが試合には負ける。で、7か月ほどで解雇されたというのだ。アッタマにくるような怒られ方をするとその怒りはエネルギーに変わる、という論旨なのだ。

 私はそこのところはよくわかる。というのは私は腹が立ってくるとなぜか元気がでて(いつもへたばっているというのに)、ふつうだったら3日くらいかかるところが一気にかたづいたり、メラメラと良き発想が浮かんできたりと、いいことづくめなのだ。で夫からは「なぎささんが腹を立てるの大歓迎 もっと怒って(笑)」と言われているのだ。

 さて家に帰って長谷部クンのことを話していたら息子が「そういえば、金スマに長谷部クン出てたよ」というのだ。わぁーいでかしたぞ ブルーレイ!キミって賢いね、ちゃんと録画してくれたのだね、ではさっそく長谷部クンを見てみましょう ということになった。

 ワォ!なんとまぁ長谷部クンって水もしたたるイイ男!ナイスガイではありませんか。一体どういう育て方をしたらこんないい子ができるのだろう。息子が言った。「おかあさん、一家に一人長谷部クンみたいな息子がいたらいいね」 う~ん でもね 万人に一人もいないよね、残念ながら我が家に回ってこないかも、、、。それにしても長谷部クン どんなお嫁さんをもらうんだろうね。ずーっと気にしてよっと。

 近くのお寺さんの掲示板の今月のことば。“けしからんと怒るより 気の毒だなぁと許してあげなさい” 許してあげるより、猛然を腹を立て、仕事をかたづけてしまう方を選んでいるなぎさですー^^

 

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