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福井県の人たちってエライッ!

Pict0045  福井県はどこでしょう?と白地図を出されても、えーっと。能登半島は石川県で、佐渡島があるのは新潟県。あとはぼんやりしてわからないのだ。けれどこのあいだ、福井県に台風が上陸しました!とニュースで言っているのを聞いてはじめて、あ、あそこね、とやっと認識したのだが、よく考えてみると福井県に関しては、その他のことも何も知らないのだった。

 実は私はこの数ヶ月というもの、福井県には熱い視線を投げかけている。新聞記事によると、福井県では三世代の同居率が高く、共働き夫婦が全国一位で多いのだ。しかも兼業農家が多いそうで、ウィークエンドだからといって、のんびりしているヒマなどなく、家族全員が総出で働くのだそうだ。

 親世代子世代が同居するためには特殊かつ高等な技術が必要で、実は大変に難しいことだ。私のまわりでは、子供夫婦とは「考え方も違うし、食べ物も違うしぃー」といってはじめから同居をあきらめている人が多い。若い力がないから田も畑も荒れ放題。日本中がそういう傾向なのに、福井県の人たちはこの難事業を粛々とやってのけているというのだ。家族問題研究家を自認しているワタクシはさっそく福井県の県民性について調べてみた。

 福井県民は“浄土真宗の影響で、他人に親切、勤勉で、粘り強いといわれる。三世代同居が多く、共働き夫婦が日本中でもっとも多い。堅実で勤勉な県民性とあいまって、一世帯あたりの貯蓄現在高全国一位。一方、保守的、消極的であり、自ら積極的に主張することはない。社長輩出率は第一位。それは26年間連続トップである。” ネットで見たらそんなことが書いてあった。

 “みずから積極的に主張することはない”とあるが、これは私の私見だけれど、主張の強い人は親子で同居などは出来ないものだ。黒を白だと信じている人がいるとき、「そのようですね」とあっさりと認めてやるようでないと、ややこしくなる。「いいえ、白ではなく黒ですよ。」と正しいことを言っていては家庭内の平和を維持することはむずかしいのだ。

 福井県の人々はみかけは消極的にみえるけれども実は覇気のある人々ではないだろうか。人間というものが良くわかっている、人生の達人なのかもしれないと私は思う。家庭でも職場でも地域社会の中でも、人を責めず咎めず叩かず主張せず、人心の収攬に努めていたら、あらら、いつのまにか社長になっていました、というようなこともあるかもしれない。 

 次に特筆すべきは福井県の小中学生の学力の高さだ。秋田県、富山県などと並び常にトップクラスなのだ。まぐれではないことに毎年上位を占めるのは決まっているのだそうだ。私はざっとその成績順位を見てみたら、西高東低ではなく東高西低であるようで北国のほうが優勢だ。ちなみに成績の下位の方も常連でほとんど固定しているらしい。 

 学力テストは算数と国語(中学生は数学)の試験なので、それだけでどうということはできないかもしれないが、これだけ基礎学力、つまり読み書きそろばんが出来るのならば、高校も大学も行かなくてもりっぱに世渡りできそうではないか。どうして子供たちの学力が高いのか。私は考察に及んでみた。そして結論を得たのだが、それは学校の先生方の熱意もさることながら、子供たちの家庭が、おじいちゃんやおばあちゃんがいて(もしかしたらその上の世代が元気でいるかもしれないが)、ちょっとやそっとのことではゆるがない磐石の根を張った強さがあることも一因ではないだろうか。それは子供たちの情緒が安定することにつながることだろう。

 また大家族だと食糧事情が断然いいのだ。私はお母様(姑)の留守にはたちまち手抜きをして、家族にろくなものは食べさせなくなるのでよくわかるのだが、核家族ではどうしても食事は単調になりやすい。ところが老若男女がいろいろと揃っていると、まんべんなく種々雑多なものが食卓に並ぶようになるので食生活は豊かになる。それは子供たちの頭の働きをよくすることになるだろう。学校での指導、磐石の家庭、食生活、これが子供たちの成績に反映しているということですね。(と勝手なことを書いてみました)

 漢字の本場、中国の研究者もあっと驚く「白川文字学」を確立した白川静博士が、小学校を卒業して大阪に働きに出る時、その母は「福井の人間は厳しい冬を耐えて春を待つ。その粘り強さを忘れずに努力しなさい」と言って送り出したという。

 福井の母は偉いっ!私など子供を送り出す時、何かましなことを言った覚えなど何もないのだ。白川静さんの母のような女性が今でも福井にはたくさんいるに違いない。それで誰でもができないことを忍耐強く粘り強くやれるのだろう。

 今日は日曜日。福井県のお嫁さんは本当は疲れていてお昼まで寝ていたかったかもしれない。そんなことはおくびにも出さず、お姑さんと田畑へ出かけていったかもしれないな~と思いつつ、、、。  

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家族」カテゴリの記事

コメント

去年初めて福井県に旅した際に、友人から、福井県は金持ちが多いんだよと聞き、これはただごとではない県民性があるのだろうと思ってた所にタイムリーに(といっても、もう一年経ってますが)なぎささんの素晴らしい考察を読みまして、成る程と唸ったところです。

県民性。って、面白いですね。テレビでもやってますが、あれは何となくあまり見たことないんですけどね。

ではでは、また楽しい考察、待ってます☆

投稿: てんてん | 2010年10月11日 (月) 03時01分

てんてん様

コメントをありがとうございます。

私も福井県のことを気にするのは初めてですよ^^
収入を上まわらない出費をすると、おのずから
お金は残っていくので、金持ちになっていく、
という論理は明らかなのですが。

それがなかなかできなくて、火の車ということ
ありますよね。でもたしかに、福井県の人々は
しっかりものだと思いますよ^^
これからも注目です。

投稿: なぎさ | 2010年10月11日 (月) 20時50分

なぎささん、おはよ。
福井県にお嫁に行かなくて
よかった(笑)
と、休みの日くらい、ゆっくりしたい。
ぐうたらな、わたしでした。

投稿: ひよこ | 2010年10月12日 (火) 08時33分

いやはやなぎささんの洞察力は凄い!
うんうん、と何度も頷いてしまいましたよ。

私も福井の人の優秀さは何度も聞いたことがあります。
そこには古き良き時代の日本人の良さ、
勤勉と忍耐を自然に保っていらっしゃるように思えますね。

しかし福井の人の素晴らしさ・・・
我家とは真逆のような気がします(^^;

投稿: 便利屋 | 2010年10月12日 (火) 17時32分

ひよこ様

そうそう、福井県のお嫁さんは大変だと思いますよ。
でも、姑さんはもっと大変です。

若いモンが朝、出勤していきますでしょ。
そのあと、孫を保育園に連れていったり、茶碗洗ったり、イヤというほど家事をして。親の介護があるかもしれません。
たんぼにも行かなきゃ行けないし、、、。

のんびりするまもなく夕食の支度もあるしで、クタクタじゃないかしら~。
でも福井の姑さんは、積極的に若い人たちをフォローし、海外旅行などにもジャンジャンいくように勧めるのだそうです。偉いなぁ~!

福井の姑さんみたいにはなれませんわ、多分。

投稿: なぎさ | 2010年10月12日 (火) 20時01分

便利やさま

福井県の人々って、アリとキリギリスのアリさんみたいですね、よく働いて。人間関係だって辛抱と忍耐が必要ですからねー。

私は思うのですが、雪国の人って、冬支度というのがあるでしょう。冬に備える支度は、人生の不慮にも備えることにもつながって、人生観に濃く影響しているのかもしれません。

白川静さんも「福井で生まれ育った歳月によって、今の自分がある」と述懐されたそうです。

私はほぼ暖地に住んでいましたから、冬支度などしたこともなく、明日も今日のような日がくるような気がしていて、ポヨ~ンとした日々を送っております。自然が人に与える力も大きいようですね。

投稿: なぎさ | 2010年10月12日 (火) 20時17分

拝読中・・・次出して・・・ヨーイドン

投稿: | 2010年10月28日 (木) 21時11分

ヨーイドンさま

はいはい、お次の用意は頭の中にありまするが
ちょっと時間の方がないのでございます。

京都の祇王寺という所へ行ってきました。
そのうちに書かせていただきます^^

投稿: なぎさ | 2010年10月31日 (日) 21時12分

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