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ガガーリンの笑顔

Pict0166 このたびロシアから宇宙へ飛び立った野口聡一さんは、ガガーリンも飛び立ったという同じ基地から出発するというので、大変縁起がよいと言っていた。

  ガガーリンといえば、私には忘れられない新聞記事があった。どういう経緯で並み居る宇宙飛行士の中から、ガガーリンが選ばれたのか、ということが書いてあった.。

 切り抜いておいたその記事を探してみたのだが、もうずいぶん前のことでもあり、整理も悪いので見つけ出すことができなかった。せっかく切り抜いてもイザ必要なときにはなかなか出てこないのだから困ったものだ。こういう自分で集めた情報や資料を探すことではプロのジャーナリストでも難儀をしているそうだから、私のようなふつうのおばさんがしゃんしゃんできるはずもないか、と思っても見る。そういうわけで、記憶だけで書くことにするけれど間違ってたらごめんね。

 初の有人飛行の栄誉を担うのは誰か。たった一人を選ばなければならないのだから、関係者は大いに悩まねばならなかった。

 絞り込まれたのは二人。ガガーリンともう一人。どちらも甲乙つけがたく、人格的にも能力的にも、どちらが劣る、ということはないのだ。さぁ、どちらを選んだらいいのだろう。そして最終的に選ばれたのはガガーリンであった。

 それはひとえに、ガガーリンがいつも上機嫌で、笑顔が素晴らしかったから、と言われているそうだ。皆でなにかの競技に興じるとき、ガガーリンがそこにいると和気あいあいとした空気が流れ、皆の気持ちがひとつにまとまったという。

 そういうようなことで、ガガーリンが選ばれたとすると、笑顔というものは大きな力を持っているということがわかる。不機嫌でいることはたやすいけれど、笑顔でいることは難しい。

 ドイツにゲーテという詩人にして作家、はたまた自然科学においても一家言ある人がいる。彼は人間観察をし続けた結果として、『人の最大の罪は不機嫌である』といったそうだ。窃盗でもなく強盗でもなく殺人でもなく、不機嫌が最大の罪だ、と言ったのである。(ひょっとしてゲーテはおくさんの不機嫌に手を焼いていたのではないか、と勘ぐりたくなるが、ゲーテにおくさんがいたかどうかは私は知らない。)

 来年はガガーリンにならって、どんな時にも笑顔でいる、ということをモットーにしたいが、ちょっと考えただけでも至難の技だ。じつは私は、外では外交上、笑顔良くやっているが、うちでは、特別愛想よくもしていない。けれど家の中では家の外以上に社会性を持って、努力しなければならないのだそうだ。でないと家庭はあっさりと崩壊することになるだろう。私はこの努力を放棄しているのだ。

 笑顔良くしていると、なにか特別にいいことがあるかもしれないのだ。ここはひとつ、損得勘定で笑顔よくやっていこうではないか、これは来年の私の課題である。

 

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おかあさんの三億円

091206_1324  左の写真は大阪のある所にディスプレイされている三億円分のお札である。

 娘夫婦がお歳暮と共に、大阪で一番当たりくじが出ている、つまり一番良く売れているところで、宝くじを買って送ってくれた。連番でワンセット、バラでワンセット。娘の手紙には“当たったらどうしよう、、、と日々 妄想をふくらませて楽しんでみてください”とあった。

 さぁて、ほんとうに宝くじが当たったらどうしよう。三億円もあるんだから、この年の瀬にお金のやりくりで困っている人に100万円ずつ配ってもいいな。いったい何人の人に配ばれるのか、誰か計算して!

 私は炊事をしながら考えた。子供たちには言おうか言うまいか。言わないほうがいいのではないだろうか。三億円当たった!と聞いたらおそらく目の色を変えて、今やっていることを放り出し、ろくでもないことに血道をあげるだろう。真面目に努力することを放棄するようだったら本人のために実によろしくない。 私は夫に言った。「子供たちには教えないほうがいいんじゃないかしらー?」すると夫も「ウーン、それがいいかもしれない。」と厳粛な面持ちで言った。

 しかし、宝くじを送ってくれた娘には教えないですむものだろうか。内緒にしているつもりでも、いつかバレる日があるかもしれない。すると娘はけたたましく電話してきて言うだろう。「おかあさんっ!あの宝くじ当たったんですってねっ!なぜ私に教えないのっ?あの宝くじ私が送ってあげたのよっ!半分くらい どうぞ って差し出すのがほんとうじゃない?おかあさんて見損なったわよ、もう絶交っ!!」

 ほらほら、もう親子の断絶が始まった。ビンボーな時は仲良くしていたのに、お金持ちになったとたんにこうなんだからぁー。

  そうだ、お金は細切れにしないで、ドーンとまとめて『なぎさ基金』とでもいうものをつくって、世のため人のためになるような素晴らしいプロジェクトを始める、というのはどうだろう。えーっと、どんなのがいいかなー。

 夜になって、私は薪ストーブの前のテーブルに陣取って家計簿をつけていた。そこへ息子がやってきて言った。「おかあさんの三億円に 僕は手ぇ出さないから安心してていいよぉ~♪」あらそぉ?と言いながら私は・・・そんなこと今は言ってるけどお金を見たら豹変するんじゃない?・・・と思っていた。そしてレシートの要らなくなったのをまるめてポーンと薪ストーブに放り込んだ。アワワワワ!なんと私は商店街で貰ってきた抽選券までレシートと一緒に燃やしてしまったのだった。特等に当たるかもしれなかったのにィー! そうだ、当たった宝くじを間違えて燃やしてしまうようなことがないように気をつけないといけないな。

 聞くところによると、当たった宝くじは一年間くらいは引き換えなくてもいいらしい。ではほとぼりが冷めるまで、そのままそっと置いておくことにするか。けれどその間、この私が誰にもしゃべらずにおれるものかは?ガマンできずに言うかも!「当たったのよ~~!!」そうしたら蜂の巣をつついたような騒ぎになるよね。なぎさこまっちゃうよー。

 

 

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