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ブーニンじゃなきゃイヤ

Pict0025 さて三枚頼んだCDのうち一番最初に届いたのはマイケル ジャクソンのCDだった。早速聴いてみると、このあいだラジオで初めて聴いたのはHEAL THE  WORLD  であろうと思った。バラード風のとてもいい曲で、これならオバサン好みだ。ラジオでは塾の先生が、この歌詞がとてもよろしいので、英語の教材として全国的に使われるように努力したい、と話していたのであった。

 私はまた、マイケルのDVDもちょっと見てみたのだが、熱狂のあまり、卒倒せんばかりの人々がたーくさんいるのを見た。スーパースターと言われるだけの何かがあるのだろうな、と思った。けれど何度も聴いているとなによりビートがきいていて、なかなかいい曲ばかりに思われてくるから不思議だ。

 さて次にやってきたのは荘村清志さんのギター曲だ。驚いたことに、なにかのお間違いでは~?と言いたいくらいにお値段が高かった。調べてもらったら、プレミアムがついているとのことだった。なんでもこの荘村さんという人は、今やギター界の第一人者だそうである。小さいときから天才少年と言われてきたのだ。ギターは小さなオーケストラといわれるそうだが、よくギター1本でこれだけ演奏できるものよと、感心するばかりだ。  

 最後にやってきたのは発売になったばかりの辻井伸行さんのCDだ。以前何かで読んだことがあるのだが、全盲の人がピアノを弾くとき最大の難関は、たとえば低音部から高音部へ一気に跳躍するとき、とんでもないキーを叩いてしまうこと、だそうである。アマチュアだったら「ちょっと、間違えました~」と笑っていられるかもしれないが、プロだとそうはいかないであろう。一体全体どうなっているのだろう。これは神業か、まるで指に眼がついているみたいに流暢そのものなのだ。

 辻井さんの母上が書いておられるが、伸行さん生後8ヶ月のころには、ショパンの英雄ポロネーズを聴かせていたそうである。そのCDを流すととても機嫌よく手足をばたばたさせてリズムを取ることができたのだ。ある日のこと、そのCDが傷んでしまったので、別のを買いに行き取り替えたところ、どうしても坊やの機嫌が良くならない。あやしたりなだめたりしてもダメなので、改めてCDのジャケットを見比べてみたところ、前のものはブーニンのもので、後のはサンソン・フランソワ。同じ曲を演奏していても坊やにとっては別のものだったのである。それで急いでブーニンのものを買い求め聴かせたところ、機嫌が直ったそうである。そんなことも耳の力が人並み以上に優れていた、という証明になるのだろう。

 小さいからといって手加減せずに、ちゃんとした音楽を聴かせたほうがいいですよ、とその本に書いてあったので、私はマゴ(今、マゴ一歳半、我が家に逗留中)の情操教育のため、BGMとしてクラシックを流すことにした。ところがマゴは一向に反応しない。なぜか重たいものが大好きで、いつも身に余るような重たいものをエンエンと運んでいるのだ。ある時は何を思ったか、ひいおばあちゃんの大切な博多人形(ガラスのケースにはいっている)を、ヨロヨロしながら運んでいて、私は悲鳴をあげた。

 音でよく反応するのは玄関のピンポンだろうか。これが聞こえるとなにもかも放り出して玄関へダッシュする。そんなこんなを見てたら、私はもう情操教育をやめることにしたのである。

 

 

 

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今日の風 なに色?

Pict0008  もう二ヶ月くらい前のことなのだが、車を運転しているときラジオをつけたら、なんとも甘くやさしい女性らしい声の歌声が流れてきた。さて誰だろう、カレンか、エンヤか。あとでわかったのだが、それはなんとマイケル ジャクソンの声であったのだ。よくテレビのニュースで彼のパフォーマンスを見ることはあっても、その声を聴いたことは一度もなかった。へぇー、こんな声だったのか。興味をもったので、一番スタンダードなのを一枚、CDを買うことにした。

 雑誌を読んでいたら、ギタリストの荘村清志さんのことが書いてあった。荘村さんはナルシソ・イエペスという先生に師事したのだが、先生は映画『禁じられた遊び』の主題曲を弾いた人であった。もともとこの曲は、その当時もっとも有名なギタリストである、なんとかという人が弾くことになっていたのだが、映画の制作費がかさんできたためギャラを節約すべく、当時まだ無名であったイエペス氏に白羽の矢が立ったのであった。( 私は“禁じられた遊び”ってどんなお遊びだろう、と映画を観るまでずっと疑問に思っていたが、子供のお墓遊びのことだったのね。)

 さてイエペス先生は大変な人格者であったという。荘村さん自身、一度も声高く叱られたことなどないそうだが、周りの人すべてに対して怒ったり、威張ったりすることがなかったそうである。「キヨシ、こんな弾き方を発見したぞ」とかこんな弾き方もあるね、と楽しそうで幸せそうな表情で嬉々としてギターを弾いていたそうである。

 ふつう人に何かを教えるというと、覚えの悪い生徒にイライラして、ちゃんと練習してきたのか、予習してきたのか、と言ってみたり、お尻のひとつも叩きたくなったりするものだが、イエペス先生は実に謙虚であった。荘村さんはそういう先生の偉大さに打たれ、一所懸命に弾き方を学び、先生に追いつこうと頑張ったのだそうである。イエペス先生もエライが荘村さんもたいしたものである。でそのCDを一枚求めることにした。

 先ごろ、国際的なピアノのコンクールで優勝した辻井伸行さんの母、辻井いつ子さんが書かれた『今日の風 なに色?』を読んだ。母上は眼が見えない息子さんに色というものを理解させるため、「リンゴの赤」とか「バナナの黄色」とか、物にはなんにでも色というものがあることを教えていた。すると坊やはあるとき言ったそうである。「今日の風 なに色?」

 辻井伸行さんは小学五年生のときの、コンクールの演奏後の感想をつぎのように書いている。“グリーグの『風の精』は、僕は小さい頃から風が大好きで、風が吹いてくるといつも立ち止まって、今日の風はどういう風かと想像するので、そんなことを考えながら弾きました。”

 私は読んでいて少々恥ずかしくなった。私は風が吹いているとどういうふうに考えるかというと、、、。「この風だったら、よくアゴ(魚)が獲れるだろうなー」とか「こんなひどいシケだったらフェリーはともかく、高速船は欠航するだろうなー、船酔いの薬を飲んだほうがいいかなー」とかそんなことしか考えていないのだ。

 これからは眼をつぶって風を感じたら 「今日の風はどんな風かしらー」ともっと高尚なことを考えることにしようか。それで辻井さんのCDも一枚、これも買って聴いてみましょう。 つづく

 

 

 

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もしも宝くじに当たったら

Pict0012 新聞記事によると、イタリアで宝くじに当たった人がいて、それが莫大な金額なのだそうだ。こんな幸運が突然舞い込んできたら、普通の人は人格を豹変させずにすむのだろうか。

 雑誌で読んだのだが、アメリカで、ある機関が過去、宝くじ(と言うのかどうか知らないが)に当たった人100人の追跡調査をしたところ、99人までが、訴訟中であったという。それまで家族仲良く暮らしていたというのに、大金を目の当たりにするや、夫や妻、親子のあいだで、「沢山あるんだから半分寄こせ」などと言い出して、お金をめぐるトラブルが発生したということなのだ。

 一人だけ、それまでと同じ暮らしをしている人がいた。その人はお金を銀行に預けたままにして、これまでどおり農業をしている、ということだった。

 さて、当たるといえば、私は数日前、ごま油を買ったのだが、それにはひらひらした紙切れがついていて、虫メガネでよくよく読んだら、「この応募券をハガキに貼り付けて送ったら、5000円当たります」と書いてあるのだった。ちょうど手元に未使用の年賀ハガキが一枚あったので、それに貼り付け投函することにした。するとなんだかとてもハッピーな気持ちになったのだ。忘れた頃に「ハイ、5000円当たりました~」なんてことになったら嬉しいものだ。

 友達によると、こういうものは割りと当たりやすいらしく、シリアルについていた券を送ったところ、全部当たりで、次から次にお皿が送られてきたというのだ。虫メガネで読まなくてはいけないとなると、誰でもおっくうになるものだから、これは意外と穴場で、確率は高いかもしれぬよ。 

 実は私はまだ、宝くじというものを買ったことがない。売ってるところを横目で見ながら素通りしているのだが、一度くらい買ってみて楽しい夢をみてみたいものである。なんでもバラで買ったり、ツヅキで買ったりするのもお楽しみのうちだそうではないか。

 けれどどうしようか、もしも宝くじが当たったら、、、。突如としてお金持ちになったがゆえに不幸になった人たちのことを私たちは知っている。それまでビンボーでも平和に暮らしていたというのに、お金をみたとたん、目の色を変え、骨肉の争いをやりだした人は多い。ではこっそり誰にも知られずに、当たったお金をゲットする方法がないものだろうか。

 けれど、それが出来たとしても、お金というものは盛大に無駄使いしてこそ楽しいのに、ひっそりと隠し持っていたとしても、なにが楽しいといえよう。う~ん、悩んでしまうな~。うちの子供たちがお金を見て、人格の荒廃を招くようだったら、宝くじで当たったお金のことは教えないほうがよかろう、と思うし、、、。悩ましいなぁ~。

   

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