« これはなんと美しい花でしょう! | トップページ | 学童保育願望 »

捨てるのも美学

Tubaki_014 二階のおかあさまの部屋へ行くと、、、キチーンと片付けられて無駄な物など何一つない。“何もないのは美しい”というポリシーの持ち主だから徹底的に余分な物は排除するのである。

おかあさまは寝ながら考える。この家の中にもう使っていない物はないか、きたない物はないか。そして朝起きてきたら嫁たるわたくしに言うのだ。「なぎささん、もうアレね、捨てたら?」もしあとで、「やっぱりアレ、要るんだったわ」ということがあっても、ちまたには美しくきれいな物がいっぱい売っているんだから、その時また買えばいい、というじっつに明快にしてドライな考え方である。

そんなこと言われても、私としましては世界中の人々がこれだけ不自由しているのであるから、そんなに右から左へ捨てることなどできないのだ。いつかテレビで見たのだけれど、流れ着いてきたビンを「これ、私のものよ!」と喜んで拾っていた人たちがいたではないか。ちなみに母上と私は同じ干支でちょうど二周りの年齢差がある。それなのにどうしてこんなに二人は違うんでしょ?

さてうってかわって、私の部屋はいろんな物であふれかえっている。まだ読んでいない新聞雑誌、あとでシミジミと読み返すつもりでいる切抜きの山。(これは肝心なときに掘っても掘っても出てこないことになっている) 子供たちが遊んだ人形。誰かが作った木彫りのオルゴール。これがまたけっこうな空間を占めていて、ときおりあらぬ時にキンコーンと鳴るのだ。

ずっと前一念発起、こころざしを立て、尼僧のごとくにすっきりと何も持たずに暮らそう、としたことがあった。けれどなにかと不自由なことがわかってまた、もとの木阿弥でモノは徐々に増えていく暮らしになってしまった。

そんな私にある人が言った。「捨てるのも美学だからなー」

そうだろうなーと私も思うよー。エイヤッと捨てられたらどんなにすっきりすることだろう。すがすがしい一陣の風が吹き抜けていくのをこの身で感じることができるだろう。しかしながら、捨てるにもかなり頭脳労働が必要なのだ。持つべきか、持たざるべきか、じーっと考えていると頭痛がしてくるではないか。

このあたりでは“嫁は姑に似る”とずっと昔から言われてきた。共に暮らしていたら、いつのまにか似たような考え方をするようになるものらしいのだ。だとしたら、似てきたら問題ないわけねー。じゃぁ、いっそのこと煩悶するのはやめて“何もないのは美しい”の信奉者になって、あれもこれも捨てることにしようかしらー。

|

« これはなんと美しい花でしょう! | トップページ | 学童保育願望 »

嫁と姑」カテゴリの記事

コメント

アハハ~!
うちだってな~んにもないっすよ。
カミさんがみんな捨てちゃいます。
だからガラ~ンとしてるんです。
あと邪魔なのはデカい娘たちだけ。
早く処分したいっす~♪

投稿: 便利屋 | 2009年3月 8日 (日) 18時06分

便利屋さま

奥様は捨て魔の方なんですね。
それがいいかも~。
娘さんたちのこと、粗大ごみみたいに言ってるけど、ほんとうは目の中に入れても痛くない、ってことでしょう^^

さてコメントをいれようとしても、(マテ)のマークばかりが出て首尾よくいきません。いよいよポンコツになったみたいです。この私のように加齢のせいかしら、、、?

投稿: なぎさ | 2009年3月 9日 (月) 13時09分

確かに捨てる美学は分かるんだけど~。
すっきり雑多なものなど無く、空間がきれいに広々していたら気持ちいいだろうな~とも思うんだけど~。

何度も転勤に伴って引っ越してると、整理されていると思われるでしょ。
でも、次の家では寸法が合わずに捨てたカーテンや調度品が、また次の家では「あら、前のなら合うんだったのに」って。
そんな繰り返しで、捨てられなくなったいろいろ・・・もう引っ越すことは無いと思うんだけどね。

捨てて間もなく必要になった時の悔しさ・・・それがあるから溜まりますね。
無駄なのか、いつか使うのか。
夫に言わせれば、いつかと思う長い時間の収納が無駄とbearing

投稿: ば~ば | 2009年3月 9日 (月) 15時16分

ばーば様

ほんとうに収納にかんしては歯切れ悪くなります。
誰かさっさともらってくれればいいけど、
人に差し上げるのもこれまた、アタマ使わなきゃ
いけないし、、、で葛藤が始まるしで。

で、一度すっきりさせてもまた、混沌としてくるんですよねー。

投稿: なぎさ | 2009年3月10日 (火) 09時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/76457/28516772

この記事へのトラックバック一覧です: 捨てるのも美学:

« これはなんと美しい花でしょう! | トップページ | 学童保育願望 »