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誰かこの模範嫁に表彰状を

Begoni6 破れ口(やぶれぐち)という言葉はこちらへ来て初めて聞いておもわず笑ってしまったのだが、、、どんな意味合いかというと、ひと言で言えば暴言、アトサキのことも考えず、人の気持ちを踏みにじるようなことを平気で言ってしまうこと、また言ってしまう人、を指すこともある言葉である。あの人はやぶれぐち、、、と言われたらそれは言葉の使い方がきわめて良くない人のことなのである。

Aさんが、やぶれぐちと陰で言われている婦人の息子の所へ、同居を覚悟で勇敢にも嫁に行ったのは、その息子が母親に似ずたいへん無口で誠実な人柄である、、と聞いていたからであった。

新婚旅行から帰った翌日の朝、新妻が二階から階段を下りていくと、すでにババさまは居間にいてテレビを見ていた。

Aさんは「おはようございます」とババさまに言った。するとババさまは言った。「オソヨー」

そんな事があってからというもの、Aさんは二度と「おはようございます」と挨拶をしたことはないと言った。だからといって二人がいつも冷戦状態であった、ということではない。ババさまが畑を耕して、と言えばハイと従うし、病院への送り迎えも機嫌よくするし、今日はこういう饅頭を作って食べる日だ、と言えば、ハイと言って作るし、、、。ババさまの監督の下でしょっちゅう作るので今やプロ並みの腕前になってしまった。(注1)

それからまた、長い休みに、ババさまの係累が大挙してやってきて長々とAさんの家に逗留する時もちっとも嫌な顔もせず、いそいそとにこやかに接待しているのである。疲労困憊でヨレヨレになっているにもかかわらず、、、。

それでイジワルなぎさばーさんが横からたまには言ってやるのだ。「あなたさぁー、そんなに機嫌よくしてないでさぁー、ぶ~っとふくれてればぁー? たちまち来なくなるわよぉー」

するとAさんはやさしく微笑みながら言うのだ。「いいのよー、できるだけの事するからー」

そういう言葉を聞くとなぎさとAさんでは人間の出来が全然違うということ、改めて確認することになる。もう、誰かこの模範嫁を表彰してちょうだい!と言いたくなるよー。(注2)

そんなにデキタ嫁サンなのだが、どちらかの死がこの嫁姑を分かつまで、二度と再び、「おはようございます」を言う気にはなれない、とAさんは言っていた。おはようございます、と言ってまた、「オソヨー」と言われたら心の臓も凍るというものではありませんか。

注1・・・ついでながら我が家では夫のハハは、まんじゅうはおすそ分けをヨソ様から頂いたらよばれます、という合理的精神の持ち主であるため、まんじゅう作りを強要されることはなかった。したがっていっこうに私の腕は上がらなかった。

注2・・・ずいぶん前に新聞記事で読んだのだが、東北地方のある村で、良くできた嫁を、模範嫁として村役場が表彰する所があった。表彰されたその嫁さんは(農家の嫁だったのだが)言っていた。「私は息子夫婦と同居など絶対いたしません、そんな可哀相なこと、嫁にはさせられません、、、。」

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嫁と姑」カテゴリの記事

コメント

嫁姑の確執は、古今東西おなじようですね。ヨーロッパでも、悩みの種のようです。わたしは、海外が長くほとんど、一緒にいられないので、一緒にいるときは、姑孝行をしてあげたい。と思わせるようなすばらしい姑なので、苦労は、わからないですけど。それとも、鈍感なのかもしれませんね。ほとんど、姑のこどものつもりで、いるので、遊びに行くのは、楽しいです。ぼけない工夫とか、いろいろなことを知っているので、話していて飽きないですね。主人の子供の頃の話とかおもしろい話が聞けて、楽しいのですよ。長生きしてほしいです。

投稿: les fleurs | 2007年9月18日 (火) 05時46分

私は、夫の実家ばかりか、自分の実家からも離れて暮らし、結局は高齢者との同居経験がありません。

そんなですから、嫁さんとの同居など自信が無くて、夫が先に行ったら有料ホームと決めてます。

娘が嫁いで「嫁」になってますから、姑がどういう行動を取った時に愚痴ってくるか・・・で、姑が取ってはいけない行動を勉強してます。

ある姑さん(知人)が倒れ、寝たきりになった時に、娘さんが傍に暮らすのに、転勤先の息子の嫁さんを呼んで世話させました。
「娘さんがいるじゃないの」と言ったら、「こんな介護の苦労を娘にはさせられない」って。

その娘さんも、いずれ姑さんの介護するかも・・・なのに。

難しい問題・・・同居ベテランで、嫁姑関係を上手くこなしているなぎさ様、how=to本をどうぞ。

投稿: ば~ば | 2007年9月18日 (火) 14時47分

les fleurs さま

嫁姑、という言葉さへ不要な素晴らしい関係を築いていらっしゃるのですねー。お二人のお徳の賜物だと思います。

どこの嫁姑も、そういう風だといいのですけれど、実際には教養の程度、性格的なこと、同居かそうでないか、経済力などの要素が微妙に絡まってきて、実にややこしいことになりやすいのですね~^^

投稿: なぎさ | 2007年9月18日 (火) 22時43分

ばーば様

娘には介護の苦労をさせたくない、と言ったのは、寝たきりになったご本人が言ったのでしょうか?
いささか、じゃなく大いに驚きますよねー。ヨメにはさせてもよろしい、という訳なんだー!

上手くこなしているかどうかは我ながら良くわかりません。もっと違ったタイプのヨメだったらあちら様も(姑)もっとやりやすかったのではないかと思ったりしますねー。

投稿: なぎさ | 2007年9月18日 (火) 22時55分

ブハハハ!
やっぱり同居は可哀想なんですね?
ちなみに私の嫁の嫌いな言葉は
「同居」
「努力」
「家事」
「我慢」
です・・・(^^;

投稿: 便利屋 | 2007年9月19日 (水) 17時39分

便利屋さま

可哀相、、、なことばかりではないのです実は。
私自身、同居してよかったこと、ラクしたこと、得したこと、た~くさんあります。

ただ、生物学的にいいますと(?)もともと他人が、同じ屋根のしたの狭い空間に至近距離で暮らす、と言うこと自体が至難の技なのであります。

なにかのクラブとか、愛好会でしたら、気に入らぬやつがいるからヤメル、とあっさり抜け出ることが出来るのですが、、、。

それで平和にくらすためには、努力も家事も我慢も人一倍しなくてはなりませぬ。

うちのムスメたちなど、はじめから努力も我慢もする気はありません。

投稿: なぎさ | 2007年9月19日 (水) 21時59分

まあ~ 妻と母との神経戦の板ばさみになって、心安らかでない夫も、たいへんなんだよ!
会社で仕事してるほうが、はるかに楽!
上司と部下との間に挟まれた、中間管理職の立場のほうが、簡単だね!

投稿: ナベショー | 2007年9月24日 (月) 07時57分

ナベショーさま

ほーんとご苦労様でしたー。
でも首尾よくいってるご家庭もあるのですよ。
シュウトメさんがお嫁さんのことを
「うちの宝物」といって大切にして
楽しく暮らしている人たちもいるのですねー。

ほんとに驚きました。やはり言葉でしょうか、言葉は
人を生かしもするし、殺しもしますねー。

投稿: なぎさ | 2007年9月24日 (月) 09時17分

言葉、、、ですね~
過ぎても、足らなくてもいけない、、、難しいね~
母が黙って食べてると「フン!美味しいとか、何とか言ったらどうなのよ!」と妻。
母が「こんな美味しいもの食べたこと無い!」と言えば「どうせ、私達ばかり贅沢して、いままでお母様にはろくなもの食べてもらってなかったようですね」、、と。
まあ、、面と向かっては言わないが、後でこちらに言ってくる、、、「もう、いい加減にしろ!
一体どいうヒネクレ根性してるんだ! 性格が悪いよ!」と怒鳴りつけたくなるが、、、そこはグット堪えてガマンガマン、、!

投稿: ナベショー | 2007年9月25日 (火) 08時56分

ナベショーさま

そうそう、ガマンガマン!なんってったって
あっちが強~い!

負けるが勝ちで~す。

というのはもともとが三角関係ですから
これは理性ではなんともならない世界なんですね^^

投稿: なぎさ | 2007年9月26日 (水) 08時51分

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