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これが至福というもの

Botann_013 若い頃は草取りなど苦痛でしかなかったけれども、今では草取り大好き人間になってしまった。草取りなどは永遠に機械化できないのではないだろうか、と思っているのだけれど、一本一本の小さな草を識別しながら引いていくのは、どうしても人間の目と手を必要とするのであるから機械にお任せなどできないのである。

草取りが苦痛でなくなったのは一つには草取りのプロからいろいろ学んだからではないかと思う。私がプロだとみなして尊敬たてまつっているMさんは長い間、野や山に出て草刈や草取りを専門にしてきた人であるから、なんといっても詳しい。

Mさんから教わったことで一番大切なことは草取りをする時のその服装についてである。スキーをする時にはスキーウェアを着るように、登山をする時にはそれなりの服装をするように、草取りをする時にはきちんとした草取りウェアを装着しなくてはならぬ。なぜならば自然界にはいろいろと危険が満ちみちているからである。おソトには蜂もいるし茂みの中にはヘビもいるかもしれない。柚子の木の下にはトゲが落ちていることもある。犬のウン○を掴むことだってあるかもしれない。お天気だっていつ急変するかもしれないのだ。それらからわが身を守るためには、それなりの防御服が必要となってくるのである。

私はMさんの出で立ちを観察し、まねをすることでだんだんとそれらしい服装をするようになってきたので、今では押しも押されぬ草取りおばさんの風采になってきた。

Mさんは必ず一番上にはビニール製のヤッケを着ている。そしてちょっとした用事で家の中に入る時などは家の外で脱いでしまって、汚れを家の中に持ち込まないようにしている。またヤッケだと洗うのも簡単だから、膝をついたりお尻をつけて座り込んだりしながらラク~な姿勢で作業をすることができる。

ある時私は、長靴(冬だろうが夏だろうがいつも長靴をはくように指導された)を脱ぐ時に中からパラパラと砂やら泥やら出てきて困るのよねー、と言ったことがある。

するとMさんは言った。まずジャージーのような、下にはいてるズボンを長靴の中にたくし込み、上からはいてるヤッケの裾はわざと長靴の上にパラリと出しておくといいのだ、と言ったものである。へぇ~、そうなんだ。目からうろこ。簡単なことだけれど、これは訊かねばわからなかったことである。まさにコロンブスのたまごであった。それ以来、長靴の中にはいるゴミからは解放された。

家の近くには銀行の社宅、教員住宅、医師住宅などあるけれど、奥様がたは草取りが苦手らしく、家の周りを草ボーボーにしているうちも多い。私は思うのだが、奥様がたは草取りの仕方や、使う道具や服装について、学んだことがないのではないだろうか。学んでしまえば草取りは実はとっても楽しいものなのである。

いろいろとモノ想いながら、あるいは誰かとおしゃべりしながらの草取りはとても楽しい。この頃だとウグイスがホーホケキョと(今年のウグイスはとてもお上手!)さえずるのを聞きながら草取りに励む時、幸せだな~、これが至福と言わずになんと言おうか、、、と草取りおばさんは思うのでした。

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「我が家の庭から」カテゴリの記事

コメント

かつて、美智子様が皇室に嫁がれると決まったとき、おかぁ様が芝の庭で草取りをなさっていましたね。
なぎさ様のような、完璧ないでたちではありませんでしたが、蛇どころか虫もいないような、手入れの行き届いた芝でしたから、お着物のままでした。
後姿に、娘を嫁がせる母親の思いが顕れていたように感じました。
もしかしたら、手指は草に触れてはいても、草は毟っていなかったのこも知れませんね。

何を言いたかったかというと、草取りが無心になれたり、考え事をしたりするのに適していると言う、なぎさ様のご意見に賛同したかったのです。
一戸建てに住んでいた頃の庭は、まだ若かった私には小さなスペースでしたが草むしりは“イヤな仕事”でした。
が、いま、ベランダの鉢植えだけで、咲き終わった花を落としたり、枯れた葉を除いたりくらいがせいぜいだと、草むしりも良かったかな・・・なんて思いますね。

投稿: ば~ば | 2007年4月17日 (火) 10時27分

ばーば様

私も思い出しました。あの頃、正田家のお手伝いをしていた、という人が書いた手記を雑誌で読んだのですが、

お母上さまが庭へ下りようとなさると、そのお手伝いさんは慌てて「お、おくさま、草取りはわたくしがいたします」と言ったそうです。するとおくさまは、これをすると心が治まるのです、といったことをおっしゃったとか。

もちろん本格的な草むしりではなかったことでしょうねー。

投稿: なぎさ | 2007年4月17日 (火) 17時05分

え~!
草取りがお好きっすか~?
私は大嫌いでございますよ(><)
ところが草取りは依頼の中でも多い方なんです
仕方なくやってますけどね
ムチャクチャ汗っかきなもんで軽装でやるしかありません
いつも傷だらけでございます(^^;

投稿: 便利屋 | 2007年4月18日 (水) 22時12分

よかったらわたくしを貴社で雇ってくださいませんか、、、?
セミプロの腕前ですから必ずや気に入ってくださると思いまする。

10時と3時にはおやつの時間。お昼は2時間お休みを頂くことにいたします。時給などについては委細面談の上でどうでしょうか^^

投稿: なぎさ | 2007年4月18日 (水) 22時25分

庭の草取りを妻が嫌だと言うので、新築の家の敷地全部をコンクリートで固めた方がおられました。
ナベショーだったら、そんな妻は即離縁、、、もちろん慰謝料なんか無し!
離婚の理由になりますよね~
今日は小雨だったので、一日鎌で草刈りと草引きをしました。
草取りは楽しいですよね~

投稿: ナベショー | 2007年4月19日 (木) 00時10分

ナベショーさま

そうですっ!草取りを嫌がるような女は即刻三行半をつきつけてやりましょうぞ!(だいたいそんな女だと知らなかったの?)

かわゆいチューリップやパンジーを植えたらどんなにか楽しいでしょうにね。うちの近くにも塗り固めてしまった家が沢山ありますよ。そして葱一本植える才覚もなくて買いに行くんだから。プンプン(怒るなー^^)

投稿: なぎさ | 2007年4月19日 (木) 20時02分

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