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ある甘美な思い出

_031_1 子供たちが小さかった頃の正月のこと、私たちは12畳の部屋に固まって寝ていた。親子三人くらいだと、川の字になって、などというけれど、7人が折り重なりようにして寝ていると、これは一体どんなふうに形容したらよいものか、、、。

その頃、長男がこの世のものとは思われないようなひどい風邪を引いてばい菌をまきちらしていた。台所で忙しくしていた私がちょっと様子を見に行った時、長男は「トイレに」と言ってふとんから抜け出していった。

するとそのぽっかりあいた穴の中に次男が「あったか~♪」と言いながらすばやくもぐりこんだ。そこは40度の熱がある長男が巣ごもりしていたのであるから、そのムロの中はかなりの高温になっていたはずで、さぞキモチ良かったことだろう。

この次男というのはかなりの潔癖症でババッチクナイ?が口癖であった。たとえば台所のテーブルの上にまんじゅうが置いてあるとすると、このムスコはなぎさママの所に走ってきて言うのだった。「あのまんじゅうね、ババッチクナイ?」 そしてママから「何言ってるの!、ババッチクナイから食べなさい!」と叱られてはじめて安心して食べるような子だったのだ。

だからその時、「これこれ、そのふとんはばい菌の巣窟じゃよ」と教えてやればたちまち重症の患者になったかもしれないのだが、知らないということは偉大なことで、起きてきた時、さて風邪が移ったかな?と楽しみにして注意深くみていたが、どうもなかったようであった。

トイレから戻ってきた長男は「あれ?ぼくのふとんは?」という顔をしたがすでに占拠されていたので、別のふとんにもぐりこみ、またあらたに汚染してくれたのだった。

その冬、風邪のばい菌が飛び交っていたにもかかわらず、新たな感染者も出ず、私たちは元気に過ごした。けれど今思うのだが、あの頃私たちは一体何十枚のふとんや毛布を折ったりたたんだり広げたり、上げたり、下ろしたりした事だろう。冬場は特に重労働だったのである。若かったのであるな~!としかいいようがない。

30数年前、夫とその母と私と3人で暮らし始めて、一人増え、二人増え、それから8人家族のピークに達したあと、一人去り、二人去り、、、。今また振り出しの3人暮らしになってしまった。これからまた減るばかりだよね~。最後まで残るのは一体誰だ?(こればかりは順不同のようでして、、、、。)

(一番下の子が成人式を迎えました。右端のオレンジ色の着物を着た子です。これでまた一つ、肩の荷がおりました~^^)

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親と子」カテゴリの記事

コメント

ありゃ!
スラリとしたベッピンさんじゃないですか!
おめでとうございました
それにしても8人家族って凄いですね
ウチは5人でもヒ~ヒ~言ってますよ~(^^;

投稿: 便利屋 | 2007年1月17日 (水) 16時28分

末っ子の成人式・・・思いは一塩でしたでしょう。
本当にオメデトウございます。
そして、お疲れさまでした。
家族が増えて、やがて減って・・・だれが残るか。
アガサクリスティーのようになりましたが、残りましょうね。
残って、自由に行き来して“うるさい婆さん”になりましょう。
五島に昔話をしに行くことを目指して頑張りますよ。

投稿: ばら色婆ァバ | 2007年1月17日 (水) 21時04分

便利屋さま

ムスメは、ビヨンセほどの美貌ではないと思いますが、背丈だけは伸びました。高校の時、後ろから二番目に背が高かったそうです。

8人でせめぎあって暮らしたことが今では夢のようです。なぎさ母さんもよくがんばりました~。あの頃が人生の華だったかもしれませんね。

投稿: なぎさ | 2007年1月18日 (木) 00時03分

ばーば様

うるさい婆さん、いいですね~。
いじわる婆さんにならないように気をつけなくちゃ!

「あなた、長生きしますよ~」と手相見さんに言われてるのですが、
長生き出来るかな~~!

投稿: なぎさ | 2007年1月18日 (木) 00時10分

一人去り、二人去り、、、最後に残った者に福あり
やっと我が世の春! 青春だ~!
否、先に逝った者が勝ちかな?
子供は子供、何時の時も子供は子供、、、
こちらが死ぬまで、ハラハラ、心配の種を提供してくれて、、ボケる間も与えてくれないでしょう、、、

投稿: ナベショー | 2007年1月19日 (金) 23時06分

ナベショーさま
子供は、バイバイと言って、船に乗って行ってしまったら、もう心にかけないようにしています。

何事かがあったら、その時バタバタすることにしましょう!

オヤのいる所よりあっちの方がいい、と言うんですから好きなようにしてもらいましょ(^^)v

投稿: なぎさ | 2007年1月20日 (土) 14時25分

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