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手も足も惜しみなく

1811242526_04311月末日に、今をときめく養老孟司氏の講演を聴く機会に恵まれた。ステージに現れたセンセイの頭髪はたっぷりのロマンスグレイ、黒いタートルネックと髪の色によく似たジャケット、長いおみ足。

右手にマイクを持ってるときは、左手はズボンの左のポッケの中に、左手にマイクを持つ時は右手は右のポッケの中に、ステージの右から話しかけたかと思えば、左から、、、時には白板に歩み寄りサラサラと板書なさって。軽妙洒脱にしてソフトな話しぶり。ひと言でいえば、とってもダンディーなおじさまでした。

講演の内容といえば、石炭、石油などのエネルギー問題、ブッシュ政権がなぜイラクにご執心なのか、マスコミのいうことを鵜呑みにしないこと、、、など盛り沢山であった。

脳に関する話でとりわけ興味をそそられたのは、手や足が運動をしなくなると、脳から何も出てこなくなる、という話だったろうか。実は私は、1週間くらいの間、旅行にでかけて、その間ずっとご飯炊きから解放され、つくづくとシアワセをかみしめていたのだった。人様の作ったご飯をよばれるだけだなんてシアワセー!!

けれどもセンセイの話によると、手も足も惜しみなく使ってこそ、脳も活発に活動するようになるのである。料理をするというのは体力的にも大変なことだが、実は知的な作業でもある。冷蔵庫や冷凍庫の在庫を考え、何を作ろう、どういう手順で作れば、手早く効率よくできるか、賞味期限はどうだ、材料を無駄なく使い切るにはどうしたらよいか、、、。熱いものは熱く、冷たいものは出来るだけ冷たくして提供するには時間の配分も配慮せねばならない。

などなど考えることは際限もなくある。そうだ、脳のために一番良いことは、ご飯を真面目に作ることだ。身も心もアタマも惜しみなく使ってこそ、第三のステージ、つまり老年を輝かしく生き抜くことができるのではないか。

養老センセイの講演を聴いたおかげで、老人3人世帯の食卓もちょっとばかり華やかになったような気がしておりまする。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ということは、私のように朝から晩まで、3度の食事の献立と支度に追われております身は、やがて輝かしい老後になりますのでしょうか。

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年12月 9日 (土) 07時49分

ばーば様

そういうことになると確信をしたいところなのですが、、、。

ご飯炊きに追われて、本の一冊も読めないようだと、ウンザリしてしまいますね~。

アララ、本音を言っちゃった!

投稿: なぎさ | 2006年12月 9日 (土) 21時38分

おお!
養老君がナベショーの言ってる事を代弁してくれれるね~
よし! よし!

投稿: ナベショー | 2006年12月10日 (日) 08時52分

ブフフフ!
いや真面目な話、主婦が炊事をしてくれるってことは
大変なことだと思っています
この感謝の気持ちをちゃんと伝えなくちゃね!

投稿: 便利屋 | 2006年12月10日 (日) 18時51分

ナベショー様も、便利屋様も、男性陣の料理薀蓄は、遣りたくなければ遣らなくていい、それで家庭崩壊にはならない・・・つまり、趣味の域を脱していないと思われ・・・我ら女性は、イヤでもせざるをえない。
食事の支度が出来なければ、妻として失格のごとき冷たい視線が・・・。
趣味で料理してみたいもの。
せめて、食事の支度が“ボケ防止”になるとでも思わなきゃ、やってられません。

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年12月10日 (日) 20時57分

ナベショーさま

ナベショー様は日本男子のカガミでございますから、我ら皆、尊敬しておりますよ。

「炊事は女の仕事だろうがー」、なんて言わずに、奥方の帰りを待って、刺身を切り始めるだなんて、そんじょそこらのオトコに出来る芸当ではござりませぬ!

日本沈没の時、サバイバルできるのは、ナベショーさまだけかも~。
ほかのオトコは生き残れませんね、多分。

投稿: なぎさ | 2006年12月10日 (日) 21時19分

便利屋さま

感謝しただけじゃダーメ!

ホラ、その白魚のごとき美しいお手々がすっかり荒れてるじゃありませんか。たまにはお茶碗洗って、お手伝いしましょ。

それよりも豪快、男の料理をお披露目してくださーい!

投稿: なぎさ | 2006年12月10日 (日) 21時24分

ばーば様

ブラジルから一時帰国している人から聞いたのですが、あちらでは毎日、同じようなものを食べているから、特別に献立で悩んだりしなくてすむそうですね。

テレビで外国の人々の食事風景を見たりすると、あら、それだけ?と言いたいくらい質素で、シンプルだと思います。

これから1汁1菜にして、時間を浮かせることにしましょうか。

投稿: なぎさ | 2006年12月10日 (日) 21時38分

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