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時間励行の島、六島

_029 五島列島の数ある島の中に六島(むしま)という島がある。この島は別名“時間励行の島”と呼ばれ、その島に住む人々は極めて時間に厳格であることで知られている。六島の近くの島に住む人から聞いた話なのだけれど、、、。

六島ではずっと昔、人々が時間を守らなかったために、恐ろしい海難事故が起き、それ以来人々は時間に厳格になっていった、ということである。

たとえば、2時に会合を持ちましょう、と決めたとすると、人々は1時には全員集合する。だったら、もう始めたら?と私などは思うのだが、それはいけませんね。じゃ、みんなが1時に集まれるのだったら、これから1時に集まるようにすれば?と私は思うのだが、、、そうすると人々は12時に集まってくるし、奥さんは11時には昼ごはんを食べさせねばならないことになる。とにかく1時間前には、全員が集合することになっているのである。

ムスメやムスコが帰省するときなどは、JTBなみに綿密なスケジュールがたてられ、家は何時に出て、列車は何時に乗って、汽船は何時のに乗るようにと指令が出される。さすれば我々は1時間前から桟橋にて待つ。というわけである。

その島で去年の暮れに 「田舎に泊まろう」というテレビ番組の録画があったそうである。お笑いタレントの誰それ、という人が来たのだけれど、誰一人として「さあ、我が家に泊まってください」という人はいなかったということである。それでスタッフの皆さん困ってしまって急遽、別の島へ船で渡り、やっとのことで宿泊先を見つけた、のだそうである。

何をするにも1時間前から待機して事を為すのをポリシーとしている人々であるから、「ささ、どこでもいいから、今すぐ泊めて!」と頼むのは無理なことだろう、と私は思った。島の人たちの応対ぶりを私も見たかったのだが、このニュースを聞いたのは、ごく最近のことで残念なことであった。

島には厳しい‘掟’もいろいろとあるそうである。結婚式のときはこう、葬式のときはこう、、、。いろいろ。知人の話を聞いたあと、シミジミと思ったものである。「六島に嫁がなくてよかった~~!」  こういう厳格な島ではつとまらないと悟った私は、多分夜闇にまぎれて、脱走したに違いない、と確信するからである。

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あゝ結婚」カテゴリの記事

コメント

多分、私も六島から脱走する嫁でしょう・・・それ以前に、六島には迎えられないでしょうが。
結構、時間は守る方で、約束時の少し前には着くように心がけてはいるのですが、それが当たり前のように縛られてはストレスになるでしょうね。
トップの写真は、紫式部ですか?。
とても綺麗。『源氏物語』を全巻訳した、瀬戸内寂聴さんが、文化勲章を貰いましたね。
私ときた日には、全巻読みましたが、殆ど忘れています。

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年11月 4日 (土) 21時12分

ばーばさま

ムラサキシキブ、アップしてみたら、虫食いだらけでしたね!

源氏物語は1年間、講義を受けましたから詳しいつもりでしたが、今では忘却のかなたです。

考えてみれば、文学の最高峰とかいわれても、光源氏のラブ・アフェアを次から次に聞かされて、朝顔の次は夕顔か、いい加減にしてよね!と言いたくなるこの頃でございますよ^^

そういえば、夕顔が咲くようになりましたので、今度お目にかけますね。

投稿: なぎさ | 2006年11月 5日 (日) 08時27分

不思議ですね~
逆に沖縄では時間にルーズって聞きました

じつは私・・・人と待ち合わせると必ず30分前に到着しちゃいます
その島に行っても生きていけるかも♪

投稿: 便利屋 | 2006年11月 5日 (日) 20時03分

便利屋様

このあいだテレビを見てましたら、ほんとうに沖縄の人って、時間はあってないが如し、みたいだとおもいました。30分、1時間、2時間、平気で遅れてきてました。そのぶん、ダダーッと後ろへずれ込むみたいですね。

その島では選挙なんか10分で済むらしいですよ、みんな1時間前から役場の前で待ってるから。島民の総数は40名ほどだそうです。

投稿: なぎさ | 2006年11月 5日 (日) 22時21分

時間励行といっても一時間も早く、、、と言うのは珍しいですね
ナベショーも脱帽!
しかし、一時間も前に全員集まって、時間が来るまで一時間も駄弁ったり、世間話したりして時間潰す、、、どうもよく理解できないな~
いやいや、、、その一見無駄な時間のようだけど、様々な重要なことの情報交換や和やかなコミニケーションなど、島にとって重要な役割効果を果たしてる時間なのかも、、、
そうだとすれば、すご~い
何事も効率、効率、時間、時間で縛られてギスギスした社会と対比させて、この六島の風習の起源と効果に関して考察すれば博士論文が書けるかも、、、
なぎささま、、、いかが?

投稿: ナベショー | 2006年11月 6日 (月) 00時03分

ナベショーさま

『六島の人々の時間概念に関する考察』で博士論文を書くについては、、、手に負えないので、どなたかにお任せいたします。

六島では冠婚葬祭がある時、自分の使う皿茶碗は自分で持って行き、そのまま持ち帰り、自分の家で洗うのだそうです。

私ははじめ、これは女たちが茶碗を洗いながら、ろくでもない噂話をして楽しむのを阻止する目的があるのかとおもいました。

けれど長い~時間をかけて考察した末に思いました。それは家々で食器を沢山揃えるのは大変なので、それぞれに持ち寄ろうではないか、ということになったのではないか、ということです。

だとするとかなり合理的な考え方ですよね。六島の人たちの暮らしぶりや考え方をまた今度、根ほり葉ほり、聞いておきましょう。

投稿: なぎさ | 2006年11月 6日 (月) 17時18分

我々石鯛釣師にとって、五島は憧れの島であります。
その中でも、上五島の小値下地区といえば、日本一の好漁場と思います     私は、何百回と、釣行してますけど、その、小値下の六島だけは、行った事がありません。      なぜかというと、六島の,島民が、頑なに、よそ者を、嫌い、拒否するからです。五島の人からも、変わった人が多いと聞いた事があります.    いつもなんでココだけ駄目なんだろうと 思ってました。  聞いた話では、今はお金を払えばいけるそうです。少なくとも、私の知る限り、お金を取る、磯はここだけかなぁ

投稿: 石鯛君 | 2006年11月 8日 (水) 12時07分

石鯛君さま

そうでしたか、かたくな、ですか。それだからよそ者を泊めるなんてことできないのですね。

小値賀というところは、ウニとかサザエの宝庫らしいですよ。皆さん、地元の人はふんだんに食べているらしい、、、。うらやましや~。

投稿: なぎさ | 2006年11月 8日 (水) 13時32分

>JTBなみに綿密なスケジュールがたてられ

笑ってしまいました^^
確かにJTBは厳密ですね。
それにしても的確な言い回しですね。

投稿: つばき | 2006年11月 8日 (水) 21時16分

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