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アイリッシュ・セッターとポメラニアン

私のうちの近くの家で、アイリッシュ・セッターという種の大きな犬を飼っていたことがある。(トムと名づけておこう) トムは茶色の、毛足の長~い、ふさふさした毛の持ち主で、家の人たちからたいそう可愛がられていた。夏の暑い日には、こんな立派な毛皮を着ていてはさぞ暑かろうとて、冷房のきいた部屋で過ごさせてもらっていたし、食事時には家族と一緒に生肉など貰って食べていた、、、とそのうちの人から聞いていた。

数年前のある日のこと、そこのうちのおばあちゃんが、なにかにつまずいて、ヨロヨロとこけた瞬間、それまで悠然とねそべっていたトムが、スックと立ち上がり、いきなりおばあちゃんの顔に噛み付いたのであった。

おばあちゃんを襲撃したトムがどんな罰をうけたのかは……よく聞いていないのだが、トムの姿が見えなくなってすぐに、そこの家では、小型犬のポメラニアンが飼われるようになった。

そのポメラニアンは(ポニーと名づけよう) とても愛嬌があって可愛いのだが、、、とにかくよく吠えたてる。私がたとえば隣組の当番になって行けば、玄関に近づいただけで、キャンキャンとなきたてる。玄関の戸を開けてすぐそこにいるのかと思えば、実は家の奥の方で、姿もみせずに大騒ぎしているのである。小心で臆病なのね?

そういえば、、、あのトムはほとんど吠える、ということがなかった、と私は思う。家の中のどこかにいたはずなのに、誰かが玄関に立ったからというので、吠え立てる、ということはなかったような気がする。いつか庭の草取りをしている時に、トムが低音の野太い声でワン!と吠えるのを聞いたことがあるが、それ以外には記憶がない。

トムがいなくなる前、立派な毛並みのトムを従えて、散歩をしていたおばあちゃんは、今では電動の三輪車(正確にはなんというのか) に乗って、そのあたりを行き来している。家に帰れば、ポニーがやかましくシッポをふって、歓迎しているだろうか。ポニーよりおばあちゃんの方が断然強くて、「もおッ、うるさいんだから」とかいって、足で蹴飛ばしたり、していないだろうか?

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ペットたち」カテゴリの記事

コメント

どんなに長年連れ添い、忠実そうな顔と態度をしてても、一瞬の弱みを見せると、突然牙を剥くということか、、、、う~ん
いや~ イヌのトムのことですよ

投稿: ナベショー | 2006年10月10日 (火) 23時08分

ナベショーさま

そうそう、寝首をかかれないように、一瞬の隙も与えてはなりませぬ。
いや~、イヌのポチのことですよ!

投稿: なぎさ | 2006年10月11日 (水) 10時58分

以前ブログにも書きましたけど、お得意さんが旅行へ行くので犬のエサやりを隣りのお婆ちゃんに頼みました。そしておばあちゃんはエサをやろうとして手を出したら親指を噛まれ神経を切られちゃったんです。結局その犬は処分されてしまいました・・・。
ペットとの付き合いも難しいですよね。扱い方を間違えるととんだ悲劇になってしまいますもん。

投稿: 便利屋 | 2006年10月11日 (水) 17時47分

私、皆様と違う見地で思うのです。
トムは、おバァちゃんを噛もうと思ったのだろうかと・・・こけたおバァちゃんに、ただならぬ危険を感じて、我が身を守ろう**否、もしかしたらおバァちゃんを庇って、思わず噛み付いた。
子供の頃、他の犬に襲われた私を庇って、こっそり仲良くしていた“野良”が、はずみで私の足を噛みました。
私は、あれは闘いの弾みと思ったのですが、大人たちは、危険だと野犬集容所に連れて行きました。
縋るような、弁明するような“野良”の眼。切ないです。

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年10月11日 (水) 20時56分

便利屋さま

ほんとにペットにも弁明したいことがあったに違いありませんね。

けれど、親指の神経を切られたおばあちゃんに対して、飼い主も涙をのんで、処分せざるを得なかったのかもしれません。

モノ言わざるものの哀しみ、といったもの感じます。

投稿: なぎさ | 2006年10月11日 (水) 21時38分

ばーばさま

そうですね、おっしゃるとおり、トムは「おばあちゃんの一大事!助けなくちゃ」とばかりに近寄って、勢いあまって、手の代わりに口を出したのかもしれませんね。 身の危険を感じたのかもしれません。

野良ちゃんも可哀想なことでした。誰もちゃんと聞いてやらないものですからねー。

トムは大人の風格のある立派な犬だったので、私もとても残念だったのです(しかもとても高価な犬だった!)

投稿: なぎさ | 2006年10月11日 (水) 21時49分

ナベショー博士が解説してあげましょう
犬は狼と同じ、自分の主人、群れのリーダーには絶対服従です。
逆にルーダーは群れに対し、自分がリーダーたることを断固たる態度、行為で示します。
おばあさんがトムの前で転んだ瞬間、おばあさんはトムの主人ではなく、トムがおばあさんの主人となったのです。
よって、噛み付くという行為により、主従が逆転したことを具体的に示したのである。
したがって、飼い犬に対しては、家族は年寄り、子供に到るまで絶対的に主人であるように、厳しさと優しさで接しなければならないのでありま~す。

投稿: ナベショー | 2006年10月11日 (水) 21時53分

ナベショー博士どの

フムフム、お説はよおく理解しましてございます。

イヌというもの、群れの中で自分が何番目かということ、つよーく意識して、生きているらしいものですね。

オイラの方がおばあちゃんより上だぞ!と思い込んだところにトムの悲劇がありました、ということでしょうか。

投稿: なぎさ | 2006年10月11日 (水) 22時26分

そういうことなんですね~
犬(トム)にとっては当然のごとく、本能に従い自然にふるまったのに、、、、

投稿: ナベショー | 2006年10月11日 (水) 22時53分

ごめんなさい!
私がリンクすれば良かったんですけど
やり方がわからなくて・・・(汗
2005年7月4日のブログです
かなり前なんですけどよろしくお願いします!

投稿: 便利屋 | 2006年10月12日 (木) 18時11分

便利屋さま

ハイハイ、ではただいまより、そちらの方へ!
ありがとうございました。

投稿: なぎさ | 2006年10月12日 (木) 19時36分

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