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忘却なくしては

自転車で出かけたのに帰りは歩いて帰ってきたり、車を発進させてしばらく行ったところで、ハテどこへ行こうとしていたのか、わからなくなってウーンと考え込んだりと、この頃ではよく忘れるなぁと自分でもあきれることが多く困ったものである。若年性認知症と言われるとき、若年とは何歳くらいを言うのだろうか。

一方、忘れたいのになかなか忘れられずに困ることもある。あの人に言われたあんなコト、こんなコト。ひどい仕打ちをされたこと。

はたまた心にもなく言ってしまったあんなコト、軽率にもしでかしてしまったあんなコト。嫌な記憶ははすみやかに忘れ去りたいものだが、執拗に覚えているものである。良きことだけしみじみと反芻していればいいものを、である。

アンドレ・モロワは「忘却なくして幸福はあり得ない」といったそうである。もし人間に忘れるという能力がなかったら私達はいやな記憶で満杯になりこの身が持たないであろう。してみると忘却力は神の慈悲であり恩寵かもしれない。

「忘却とは忘れ去ることなり、忘れ得ずして忘却を誓うこころの哀しさよ」 えーっとこれは「君の名は」の菊田一夫の名言ですね。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

お久しぶり~ね、なんて歌の文句じゃないけれど、お久しぶりですね。
なぎさ様のスパイスの効いたコメントが頂けないと、こちらまで味が薄くなりますよ。
本当は、日々に鞭打っている状態で、潰れそうなのです。
「忘れることが出来る、それが幸せ」と言い聞かすほど、固執してしまう哀しさ・・・15年以上前のことでも、命を脅かされた恐怖が、夜中に蘇るのです。
忘却、忘れられないから、忘れたくて出来た言葉でしょうね。

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年7月18日 (火) 22時14分

渡 哲也と樋口可南子共演の「明日の記憶」では、主人公は確か40歳代後半、、若年性アルツハイマーと診断されました。
忘れられない負の記憶、、、これらをどれだけ心の中に貯えるかで、人生で得る利子は大きい、 今までの苦しい、苦い体験の貯蓄があるから、その利子で今生きてられるのだって誰かの随筆に書いてあったなあ~

投稿: ナベショー | 2006年7月19日 (水) 17時22分

バラ色様
テーマが重たすぎて、一晩寝てかんがえていました。
なにか想像を絶するような出来事があったのですね。

バラ色様は自信に満ちみちた、大学の先生といったイメージをもっているのですが、ちょっと違うのでしょうか

投稿: なぎさ | 2006年7月20日 (木) 06時17分

ナベショーさま
利子で食べていけるほどに負の記憶を積み重ねるのもしんどいものですねー。人生、試練につぐ試練、(まさに夜店のごとくにあらわれて) もう たいがい でいいです、と言いたいところです。


明日の記憶 ボチボチよんでおりますが入院でもしない限り、なかなか時間がありません。

投稿: なぎさ | 2006年7月20日 (木) 06時26分

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