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93歳にしてアンドレ・モロワを読む

 雑誌を読んでいたら一人暮らしの達人(人生の達人というべきか)今年93歳になるYさんという方の記事に惹きつけられた。

 Yさん夫婦には三男一女があったが、50代の頃、家を建てたのを機に子供夫婦と同居することにした。けれどもこの同居は惨憺たるもので、長男、次男、三男夫婦ともすぐに音をあげ、退散してしまった。Yさんが何事にもはっきりものを言ってしまう性格であることと、勿体ながりやであるため、たとえばホウレンソウを茹でた汁でみそ汁を作りなさい、とヨメに強要するため摩擦が絶えず、家の中は全然楽しくなかったからである。

 Yさんの夫が亡くなったとき、誰がこの母と暮らすか、伴侶を含めた子供全員とYさんで話し合ったが誰一人として希望者はなかったそうである。

 Yさんは深く傷ついたがどうしようもなく潔く一人で暮らす決心をした。そしてもったいながりの精神を発揮して古い裂(きれ)で貼り絵(フランス語でコラージュというそうだが)をして楽しみ、その作品はうず高く積もっていたそうである。

 あるきっかけから、その作品は人々の目にとまり、高く評価され、去年、Yさん92歳のとき個展を開くことが出来た。、作品は全部売れてしまって‘古裂コラージュ作家’としてデビューできたのだった。Yさんは「生きがいを持てば人は一人でも強く生きていくことができます」と語っていた。

 さらにYさんは90歳の時、アンドレ・モロワの言葉に出合い勇気を得ることができた、と言っていた。それは「老いに伴う一番悪いことは、肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることである。」という一連の言葉であった。

 自分自身が93歳になった時のシミュレーションをしてみるが、まるで見当がつかない。果たしてその歳まで生きているのだろうか、オツムの程度はどのくらい機能しているだろうか、等々、イメージはわいてこない。

 

 わたしも93歳になるYさんにあやかりたくなりアンドレ・モロワ著『私の生活技術』という本を借りてきた。第1章、考える技術、第二章、愛する技術、第三章、働く技術、第四章、人を指揮する技術、第五章、年をとる技術。まず第五章、年をとる技術から読んでみようか、、、。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

なぎささん、おはようございます。
先日はコメントをいただきまして、ありがとうゴザイマシタ~♪
嬉しかったです(^^♪
私と違って、読み応えのある文章が山盛りなので、
昨日から読ませてもらっているところです。

ではでは、また寄らせてもらいます。
またぜひ、お越しくださいませ~♪♪

投稿: のんすけ | 2006年7月26日 (水) 08時36分

なぎささま
とっても良いお話、、ありがとう
そう!!
人生、生き甲斐を~~だ!
木から落ちてたんじゃしょうがないけどね、、、

投稿: ナベショー | 2006年7月26日 (水) 09時49分

そうなの、自分の始末を有る程度潔く決めておいて、老後・死後の身の有り様を想定して、私は今の生活を選んだの。
『方丈記』ではありませんが、人間は畳一枚に米2合半で生きていける。
意識のある限り、自分の身は自分で処したい。
これから老後は、花鳥風月に心を寄せ、欲の無い生活をしたいと思ったのですが・・・あぁ、美味しい物は食べたい。
:::::::色即是空、な~んちゃって!

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年7月26日 (水) 21時00分


のんすけ様
こんばんは!
もう、こんな雑文しか書けないないのですよねー。
ブログを始めた時なにを書いたらいいのかさっぱりわかりませんでした。

うちは粗衣粗食なので皆さんに、さ、見てみて!と発表するような料理なんてありませんからね^^

それで今のところ、こんなところで落ち着いておりまする。

投稿: なぎさ | 2006年7月26日 (水) 22時52分

ナベショー様

木から落ちるのもいいリセットになったかもしれませんねー。
柿の木も折れやすいと聞いておりますので秋にはくれぐれもご注意あそばしてくださいませ!

投稿: なぎさ | 2006年7月26日 (水) 22時55分

ばーば様
いつ、なにが起きてもおかしくない、というこの世に生きているのに(それはわかっているつもりなのですが)一向に身じまいをしようとしないのは、まだ余裕があると思っているんでしょうか?

おそかれ早かれ、この世を去っていかねばならないのですから、その時がくるまで、生きがいを持って楽しくくらすことを心がけたいと思います。

投稿: なぎさ | 2006年7月26日 (水) 23時05分

すごく 興味ある本です。また感想楽しみにしています。
老いとは精神が無関心になること・・・そのとうりですよね
いつも 前向きに一日一日精一杯暮らせたらいいですよね。
そして 一日の終わりに今日も一日ありがとうございましたと感謝の
気持ちを感じることができたら 人はいい顔と心で老いていけるのでは
ないでしょうか

投稿: YOU | 2006年7月28日 (金) 10時51分

YOU様
ほんとうにおっしゃるとおりですよね。
自分の思うようにはならない世の中ですから
その日、その日を大切に生きていく他はないのだと思います。

投稿: なぎさ | 2006年7月28日 (金) 19時49分

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